認知症の人が物を失くした時の救世主「キーファインダー」2代目を購入しました!

Aosnow キーファインダー 感想

最近、認知症の母が財布をいろんなところに置いて忘れてしまうということが多発しています。

あら、わたしの財布がない!

くどひろ
うそ~、どこかにしまったんじゃないの~

そうだ、デイサービスに置いてきたんだ。電話してみた?

くどひろ
たぶん家の中にあるから、もしなかったら聞いてみるよ

お決まりの会話のラリーも、前回帰省したときはほぼ毎日でした。

いわゆる「ものとられ妄想」のターゲットに、わたし自身がなったことはあまりありません。義弟、デイサービスがなぜかターゲットにされやすく、「財布を持って行った!置いてきた!」と母はよく言います。

仮に財布を失くしたとしても問題ない理由が3つありまして、

  1. 母が財布をしまう場所に法則性があり、そこを探せばだいたい見つかる
  2. 以前、長期間財布がなかったとき、絶対失くしてはいけないキャッシュカード・保険証は持たせないようにした
  3. 最悪、財布を落としてもいいような金額しかお金を持たせないようにした

これらは6年間、母が何度も財布を失くすなかで身につけた、介護者としての防衛術です。

財布が数か月出てこなかったこともあって、その時はキャッシュカードや保険証がなくて、警察に届けました。特にキャッシュカードは、再発行まで10日以上かかるので、ATMでお金がおろせず本当に困りました。ちなみに近所のスーパーのポイントカードはよく失くすので、再発行を繰り返して今3枚目です。

初代キーファインダーは大活躍!

これら対応は、キーファインダーでもどうにもならない場合のことで、ほとんどはキーファインダーが財布のありかを教えてくれました。そのキーファインダーを3年使用し尽くしたところ、電池も切れ、きちんと鳴らないことが増えてきました。

さらに、母が財布をしまう場所の法則が崩れてしまいました。ちなみにキーファインダーとは、玄関の鍵などよく失くすものに受信機をつけ、送信機のボタンを押すと、音で鍵のありかを知らせてくれるものです。

わたしが勝手に認知症介護に応用して使いだしたところ、家族介護者で利用する人がかなり増えました。「あんた盗ったでしょ!」と介護者は言われたくないですよね・・・・。この前びっくりしたのは、Amazonのキーファインダーのページに「認知症介護に」と書いてあったことです。本にも何度も書きましたし、認知症介護便利グッズとして定着してきたような気がします。

先日帰省したときは、極寒の中5日間財布を探し続けても見つかりませんでした。どこにあったかというと、祖母と兄が眠る仏壇の影・・・過去にそんな場所に財布を置くことはなかったし、その部屋はノーマークでした。その前も家の中を何日も大捜索をした結果、見つけた場所がなんと外!

なんか、いろんな人がいる場所の空気に触れたあとは、干したほうがいいと思って・・・

財布の入った巾着が、物干しにかかってました。とまぁ、過去の法則をことごとく裏切る場所に財布を置くので、わたしのもの探し時間は介護の初期ぐらい増えました。これはなんとかしないといけないということで、新型キーファインダーを購入しました!

2代目キーファインダーはコレ!

初代キーファインダーのデメリットは、捜索できる範囲が狭い、引き出しの中や押し入れの中など、何か遮るものがあると途端に威力が半減するなど、助かったとはいえ欠点もありました。

今回購入したキーファインダーは、Amazonでレビュー数が200を超えていたAosnow社のキーファインダー。中国製ですが、お値段はわたしが買った時は2,000円以下で、まぁ失敗したとしてもいいかなと思って購入しました。

開封の儀を、ここから始めます!

Aosnow キーファインダー 感想

こんな箱に入っています。

Aosnow key finder

箱の中には4色の受信機、送信機1つ、受信機に着ける金属製のリング3つ、両面テープ4個、電池(CR2032)5個、付属説明書(日本語)が入っています。

Aosnow キーファインダー

ものすごくシンプルな日本語の説明書です。

この金属のリングは、受信機の穴に入れてキーホルダーのように使います。左の両面テープは、たぶん使い道ないかも?

Aosnow キーファインダー

受信機の裏をコインで回して、電池を自分で挿入します。

来週盛岡で試すのですが、東京の自分の家で試したところ、隣の隣の部屋でボタンを押しても反応してくれました。初代キーファインダーより、かなり性能がいい感じです。説明書には、使用可能範囲は「視界の良いところで25~40m」と書いてあります。築50年近い家ではどうなるか、あとでこの記事に追記する予定です。

もの探しの時間がまた短縮されますように!

記事でご紹介したものは販売終了となりました。下記注意事項を読んで、正しいキーファインダーを選んでください。1番下でご紹介しているタイプは、電波法技術基準に適合しています。

技適(ぎてき)マークのない無線機器を日本国内で利用すると、電波法違反で罰せられる恐れがあるので、購入の際はご注意ください。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

はじめまして、介護生活5年目となります。
最近デイサービスに行けなくなりました。
準備もさること、せっかく支度できたとおもったら玄関の鍵がない!
外出用バックの中に鍵はあるのですが、そのバックをしまい込んでしまうようで。
そのバックは簡単には出てきません。独居の母が短時間で探すには無理。そこで、きーぼっくを購入し、合鍵を入れて最悪デイサービスの職員さんが迎えにきて鍵がないときに、そこから取り出せばデイサービスを休むことなく行けるのでは?とおもっています。
くどひろさんは、キーボックス活用したことありますか?
おすすめあれば、教えてください。

くどひろさんの体験談は、私のバイブルです。
ありがとうございます。

近藤恵子さま

確か音声配信voicyで話したと思うのですが、うちの母もデイサービスに行くために準備したタオルやリハパン、着替えの入ったバッグを全部片づけてしまい、なかったことにしてしまいます。デイの送り出しはヘルパーさんにお願いしているのですが、このバッグがないと困るので前日に準備したバッグを母の分からない場所に隠しています。デイに出発する前にヘルパーさんがそのバッグを出して、何とかデイに行けています。

キーボックスは、ホームセンターで現物を見て検討したことはあります。街中でよく見ると、使っている店舗もありますよね。ただ実体験としてはありません。わたしの書いた本では、スマートロックなんかもオススメしています。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか