【認知症】「悪口ばかり言う人」に「ポジティブ回答」し続けた結果

悪口を言う

いきなりですが・・・

うちの認知症の母(71歳)はとてもいい人です、息子が保証します!そんな母でも、認知症が原因で人の悪口を言う事が増えました。

悪口は認知症の症状の典型例ですが、介護者の模範対応は同調するというものです。悪口に対して 「そうよね~、分かる~」といいなさい!と本に書いてあります。(何回も同じこと言う人への対応と同じ)

でもこれって悪口に加担しているようで、介護者としてはストレスがたまりませんか?わたしはストレスを溜めたくないので、同調せずに別の対応をし続けてたら、母がこう変わったよというのが今日のお話です。

我が家で最も多い悪口パターンはこちら。

あのヘルパーさん、なんか好きになれない

初めて会うどの人に対しても、母はこう言います。それを聞いて嫌な気持ちになりますが、ヘルパーさんを嫌いになれないのでこう言います。

くどひろ
いやぁ、あんな最高なヘルパーさん、見たことないよ~ あの人いいわ~

これは母を否定しているのではなく、ただ自分の意見を言ってます。「最高」は少し盛ってますが、それでもいい人だとわたしは本気で思ってます。この会話を1か月、半年、1年と繰り返します。

しばらく時間が経った頃、母は聞き覚えのあるフレーズを言います。

いやぁ、あんな最高なヘルパーさん、見たことないよ~ あの人いいわ~


100回の悪口に対して100回の賞賛で答えたら、母の悪口は消え、賞賛に変わりました!悪く言えば 「洗脳」 ですが、それでも母の表情は明るいのです。

「いやぁ~、あんな最高なヘルパーさん、いないっ!!」

悪口をいう時のあのイヤな表情はありません。

悪口にポジティブ回答を繰り返しかぶせる

この例は 「介護する側」   「同じ事を繰り返す」ことで、じわりじわりと記憶の奥底に浸透して、最後は自分のコトバとして受け入れた結果ではないかと。

うちのように会話のリピート率が高く、軽度の認知症の人の場合は特に有効なのでは?と考えます。

認知症の人は笑顔だけは最期まで認識するといいますが、笑顔の元はポジティブな言葉です。その言葉で笑顔が生まれ、記憶として定着するというこの仮説。

もひとつ思うのは、介護者の性格が認知症の人にも反映しているんじゃないかと。介護者が不安な様子ならば、それを読み取る力は認知症の人にはありますから、やっぱ自然なポジティブがいいんじゃないかと。

ってことは、松岡修造みたいに常にポジティブでいればいいってことか!修造日めくりカレンダー、買おうか・・・ムリなポジティブでなく、あくまで自然な松岡修造・・・全く意味不明。

今日もしれっと、しれっと。

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9 件のコメント

  • あのヘルパーさん、嫌い!うちもよく言うんですよ。
    しかも顔をしかめながら・・・・
    あの顔は本当にイヤで、いちいちムキになって反論していましたが
    そうやってポジティブに返せばいいのですね。
    それによって、自分自身もかなりポジティブになれそうです。

  • baba153さま

    コメントありがとうございます!

    うちの場合は無意識にそうやって1年以上・・いやもっと返事し続けてたら、あれ?自分が言った事話してる!と思って、今回のエントリになりました。少なくともドヨーンとした気分にはならないので、効果ある人には効果あるかなって思います。

  • はじめまして。アルツハイマー型認知症の実母(独居、軽度)を通いで介護している者です。

    今日、ぐずる母にキレそうになりながら、キレる寸前に40kaigoさんの、この話を思い出してうちでも実践してみました。

    母「今日デイに行くのが面倒、嫌だ。週末のショートは、行っても暇だから行きたくない。ヘルパーさんもイマイチ。」

    私「デイのスタッフみんな良い人だね!ショートの職員さんもみんな人柄いいね!ヘルパーさんも家の猫が懐いたんだから絶対良い人だね!」
    ってな具合で話したら母は、ごもごも口ごもってました。

    この記事を思い出さなかったら私がキレて喧嘩になっていたと思います。実母なだけに、お互い感情的になりやすくストレスを感じていましたが、今後はこの方法をバンバン使っていこうと思います。ためになる記事をありがとうございます。

  • はじめまして。いつも拝見しております。
    うちでもポジティブ回答試してみました。
    自分自身のストレスを軽減できそうです。
    実母を介護しています。お互い感情的になりやすいのですが、このポジティブ回答で喧嘩を回避できました。
    ためになる記事をありがとうございます。

  • 39さま

    いつもブログを読んで頂いて、ありがとうございます!
    そして、本当にうれしいコメントありがとうございました!

    いつもわたしが実践していることを、一方的にみなさまに配信しておりますが、本当に有効なんだろうか・・と思いながら記事にしていることもあります。39さまのように実践されて、ご自身もお母さまもいい結果になるというご報告はたまらなくうれしいです。すごくステキな返しをされてます、あとは何度も何度も繰り返すと今度は「一貫性」に負けるようにうちはなりました。根性はいりますが、そこを抜けてわたしはハッピーになりました。

    こちらの記事です↓
    http://40kaigo.net/care/alzheimers-disease-care/6844/

    今後ともよろしくお願いいたします!

  • こんにちは。
    前回2度投稿してしまって失礼しました。
    ネットに書き込みを殆どしたことが無いので慣れてなくてすみません。

    くどひろさんからすぐにお返事頂いていたのですね。ありがとうございます。
    コメントにお返事つくと嬉しいものですね。
    忙しくてなかなか落ち着いて書き込みに来れないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

  • 39さま

    いえいえ、2度投稿はよくありますので、全く問題なしですよ。

    コメントがうれしかったもので、facebookでも紹介させて頂いたら、たくさんの方に読んで頂きまして。ありがとうございました。

    お時間あるときにでも、お立ち寄りくださいませ。

  • 祖母がまさに口を開けば、悪口。悪口。文句。母の悪口。
    聞くと腹が立って、言い返して、祖母の悪口がエスカレートして。の繰り返しです。

    認知症の典型例に悪態があるなんて知りませんでした。それを知れたことが収穫です。ポジティブ受け答え、出来るようになりたいです。私も両親も。

  • つよくなりたいさま

    一般的には暴言と表現されることが多いかもしれません。

    お薬が原因だったりすることもありますが、介護者の態度がそのまま認知症の方に現れるということもよくあります。なので、介護者の接し方を変えることで認知症の方も変わるというわが家で試している方法です。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)