【介護離職】「退職の理由は介護です!」と面接で言ってみた結果

介護離職

父の脳梗塞がきっかけで、会社を辞めることにした

これはわたし自身が2007年に経験した、介護による退職(介護離職)から1年半というブランクののちに決まった再就職に至るまでのはなしです。

その会社には7年間いたのですが、脳梗塞で突然父が倒れた時はびっくりしました。すぐ新幹線で病院へ駆けつけたんですが、字は書けない、歩けない、自分の鼻を触ろうとしても触れず、すり抜けてしまう・・・長期のリハビリ生活と付き添いを覚悟した瞬間でした。

わたしの家は少し面倒で、”家を出て行ったひとり暮らしの” 父が倒れた という修飾がつきます。当時30代半ばだったわたしは、恥ずかしく会社の人に本当のことを言えませんでした。

普通に考えれば母が面倒を見るはずですが、別居中。それを会社の人に言うのを、当時はためらいました。 だから、”自分の中でやりたい事があるから” と言って、会社に辞表を提出しました。友人全員にも同じ理由を言いました。ここから人生初の遠距離介護&長期間のブランク&再就職までがスタートします。

離職期間 “1年半” のブランクの重さ

早期発見だったので、半年ぐらいでぐんぐん回復。しゃべりはモゴモゴしているものの、日常生活ができるまでに回復したので、わたしはたまに父を訪れて様子を見る程度でした。

本人がリハビリに対してやる気があるのと、治してやろう!っていう意志も強く、またあまり来なくていいと言ってくれたので、介護も負担にならず退院も早かったです。 結局、本格的に転職活動を始めたのは、会社を辞めて8か月後のことでした。

ここからさらに半年かかって、次の会社の内定をもらうのですが、さすがにブランクが1年空いた時は、

「いくら介護のための退職・離職とはいえ、このブランクで面接で通用するのか?」

常にそう思いながら、面接に行ってました。

介護を理由で辞めた後の再就職時の面接

利用される『介護退職』というはなし という記事を以前書きましたが、介護を理由に退職する人って本当に多いです。しかもウソの理由で、介護を ”利用” して退職する人が多いので、本当に介護を理由で辞めている人から見ると、ふざけんな!ってなります。

OK waveの ”介護による退職・再就職について” で相談している人の回答者(採用担当者)の ”辛辣な” 言葉が、まさにそれを裏付けます。

ぶっちゃけ家族の介護で仕事を辞めましたってのは嘘のつき放題です。逆に、家族の介護でという理由でも辞める理由TOP3に入ります。そのくらいどうでもできるからです。

いえ、貴方が嘘をついているとは思っていませんがね、大人の常識として、普通家族構成にもよりますが働き盛りの子供を辞めさせてまで祖母を介護させるか?というと答えはNOです。大多数は介護施設やリハビリ施設で回復をまつのが仕事をもつ孫であり子供ですから。そのくらい仕事は大事ってことです。辞めたい理由があってついでに辞めたというのならわかるのですが、まあありえない理由だというのが採用側の常識です。すみませんね。
引用元: http://okwave.jp/qa/q7426540.html

この方は採用する側の本音を、かなりぶっちゃけてます。多かれ少なかれ採用担当者は、 “ウソつき” 介護退職者を多く目にしているわけで、こう思っている人は多いです。中にはこういう介護の大変さを理解している人事担当者もいます、決して上のような人ばかりではないです。

しかし回答の抜粋にある、”大人の常識” っていうところと、”そのくらい仕事は大事” って、介護したことない人でしょうね。わたしは、大人の常識を知らない人ということになります(笑) 

”介護を理由に” と 「前の会社を辞めた理由」 を面接で説明してみると・・・

転職活動中、面接をたくさん受けましたが毎回決まって  『前の会社を辞めた理由をお聞かせください』 って聞かれます。どの会社の面接に行っても同じ事を聞かれるので、最後は職務経歴書に ”父の病気のため退職、その後回復” と回復したことまで書きました。

採用担当者はもうひとつ 『この人また父の介護を理由に退職するんじゃないの?』 と思いながら、わたしの面接をしています。『また介護が必要になるかも・・・』 というケースもあるかもしれませんが、わたしは本当に介護の必要がなかったので、『全く問題ないです!』って言ってました。

実体験として、介護を理由に退職したという理由を何十社で面接で言ってみて、それが何かマイナスになったかというとそんな事はなかったです。ウソついている人と違って、自信満々に介護状況を説明できますからね。離職期間が長くなると、再就職に不利 ってよく言いますが、介護という正当な理由の離職期間の長さは問題ない!わたしの実体験はそうでした。

もちろん書類選考でいっぱい落ちましたが、面接までいった会社の介護への反応は、まったく問題なかったです。

最後に・・・

介護で苦労された経験をもつ採用担当者なら、上記抜粋コメントにはならないと思います。こういう人がいる会社では働きたくないので、そんなそぶりを面接で見せる会社があったら、こちらから辞退しますね。

30代中盤で約1年半のブランクでしたが、結局2社から内定をもらいました。今はもう40代だし、今回の遠距離介護は祖母と母の2人。今のところは余命宣告されてしまった祖母、いまならなんとかなるかもしれない認知症の母を最優先として生活を組み立てます。

わたし以外の15名の介護離職者の実例が載っているのが、下記本「介護離職しない、させない」です。一般社団法人・介護離職防止対策促進機構を立ち上げた和氣美枝さんが著者で、ご自身がヒアリングした表にはなかなか出てこない話が満載です。

介護離職と40歳からのセカンドキャリア

わたしが書いた2冊目の本「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」には、元リクナビNEXT編集長で転職支援サービス「キャリアリリース40」を運営している黒田真行さんにインタビューした介護離職、40歳からのセカンドキャリアのことが書いてあります。ご興味のある方は、合わせて読んでみてください。

介護離職したら後悔する・・・そう思っている方は多いと思いますが、実はそんな事はないよ!という話です。

介護離職したことを「後悔してない割合」はなんと70%

2015.06.05

大和ハウス工業の介護サポート制度がとても充実しています。こういう会社が日本中に増えるといいのですが・・・

大和ハウスの 「介護サポート」 がハンパない!

2015.04.13
今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)