認知症の経過報告(44週間目)・我が家のソチオリンピックは4回転どころではない!

認知症の母(70歳)が、どのように変化していくかをブログで報告しています。

認知症の母の状態と現在行っている認知症治療

・コウノメソッド実践医の診断が、アルツハイマー型認知症からピック病に変更
・おそらく1年前くらいに発症、祖母が子宮頸がんで入院して家で1人になってから一気に悪化
・サプリメントのフェルガード100M(1日2回)のみに変更

ソチオリンピックを認知症の母と見る

先週はなんといっても、ソチオリンピック週でしたね。羽生選手の金メダルはすごかったし、スノーボードの平野選手も平岡選手も素晴らしかったです。そんな中、我が家のソチオリンピックはというと、こんなんでした。

<テレビに羽生選手が登場>

母: 「スケート靴って片方5㎏あるらしいよ、重いのにすごいわね~」

わたし: 「(そんな重いわけねーだろ!と心の中で思いながら)ふーん、そうなんだー」

母: 「スケート選手はお金持ちじゃないと、なれないよねー」

わたし: 「そうかもねー」

母: 「国から賞金は出るのかしらね?」

わたし: 「出るかもねー」

母: 「真央ちゃんはだめだったんだね」

わたし: 「(ここだけは修正を入れる)来週、真央ちゃんは出るんだよ」

母: 「ふーん、そうなんだー」

<ここで高橋選手が登場する>

母: 「スケート靴って片方5㎏あるらしいよ、重いのにすごいわね~」

わたし: 「(また来たよ・・・と思いながらも)ふーん、そうなんだー」

母: 「スケート選手はお金持ちじゃないと、なれないよねー」

わたし: 「(またこれかいっ!って思いながらも)そ、そうかもねー」

母: 「国から賞金は出るのかしらね?」

(以下、前と同じなので省略)

<ここで町田選手が登場する>

母: 「スケート靴って片方5㎏あるらしいよ、重いのにすごいわね~」

わたし: 「・・・・・・・そうだったよね、じゃなくて、そーなんだー」

(以下、前と同じなので省略)

わたしの返事の仕方の解説

以前もブログに書きましたが、認知症をよく理解するための9大法則?のひとつ 「こだわりの法則」 を活用しています。

「説得や否定はこだわりを強める」

と、このブログの右側でご紹介している本に書いてあります。本当は 「スケート靴はね、実際は2㎏ぐらいなんだよ」 と言いたいし、真央ちゃんのところも、間違いでも本当は「そーなんだー」って言わなきゃいけないんですが・・・・

間違っている事、作り話でも 「そーなんだー」 と言い続けるのって、想像以上のストレスです。

「くっそー、間違ってやがる!修正したい、説得したい」

誰もがそう思う所を、役者にならなきゃいけないんです。ソチオリンピックがまさかのストレス期間になるとは、思いもしませんでした(笑)ピック病の悪いところは、スイッチが入ったら止まらないんです・・・選手がテレビに映っている間、ずーっとしゃべり続けます。

これがショートプログラムとフリー、さらに各選手ごとに繰り返されます。3選手×2回=6回、この会話をしたんですが、実は6回では終わらなかったんです。なぜかというと、

どのチャンネルも、同じニュースを何回もやってる・・・

このオリンピック期間、必ずオリンピックのニュースになります。しかも1日中!

羽生選手金メダル! 

って、ずーっとやっているので、ずーっと母も同じ事を言い続けます。同じ話を聞きたくないので、チャンネル変えるじゃないですか・・・そうすると、次のチャンネルでまた、

羽生選手金メダル!

って、おいっ!!!どこまでも追いかけて、きやがります。(羽生選手は悪くないですよ、本当におめでとうございます)

この同じ会話を?”何回転”?繰り返したでしょうか・・・・30回転サルコウ?40回転トゥループ?
ソチオリンピックを ”違う緊張感” で観戦しているのは、たぶん日本ではわたしだけです。「パリの散歩道」のイントロは、特に緊張します(笑)

”いつもよりも余計に回してくれた” 母に金メダル、贈っておきますね。来週からは、東京で落ち着いてオリンピック観戦できそうです。

にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ にほんブログ村 介護ブログ 遠距離介護へ
【Amazon予約受付中】2017/12/06発売 川崎幸クリニック院長 杉山孝博先生推薦本です! 2017/12/14 東京・紀伊國屋書店新宿本店で新刊のトークショーやります!→詳細はこちら
スポンサーリンク

 

ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)