認知症の経過報告(1年と15週・16週間目)・とにかく待てない

うちの認知症(ピック病)の症状として、特徴的なのは”待てない” ということです。

ピック病の症例の代表、いわゆる反社会的行動というレベルではないんですよね・・ただ言えるのは、前頭葉の機能が低下すると、衝動を抑制できずに理性的に振る舞えなくなります。

待てない=衝動的 と考えれば、これもピック病の症例なんだろうな と理解できます。今に始まった事ではないんですが、この週は特に”待てない” 事が多発しました。

洗濯物が乾くのが待てない

ブログで何回かご紹介してますが、母は濡れた洗濯物を取り込み、そのままきれいに畳みます。洗濯物を干して、1時間ほど経過した頃には、

母:「そろそろ乾いたかな?」

と言って、洗濯物を取り込もうとします。夏はそれでも8割近く乾いているので、まだマシです。冬はほとんど乾いてないのに、取り込んで畳みます。治る見込みがないのですが、理由はどうしても知りたい!わたしの推測は、

「男性の洗濯物を干しているのを、ご近所に見られたら何か言われる」

異様なほどご近所が気になる母(周りは気にしてないのに、一方的に気にしている)なので、きっとそういう事だろうと推測していたんですが、

母:「色あせるから」

との回答。なんかそれっぽい回答してます。実際のところは、干し始めた時間を忘れているからだと思うんですが、こういう 「取り繕い」 は最近パワーアップしています。第三者は分からないけど、わたしは分かっちゃうんですよね・・・

量の調節ができない

全盛期の6割程度ですが、料理はできます。でも、量の感覚がおかしいです。先日とうもろこしを5本買ってきました。食べるのは母とわたし。1回にゆでる本数は、2本~3本が普通ですよね?

しかし母は5本ゆでようと準備します。ゆでたてのおいしいところを食べたいので、3本を自分の部屋に隠しました。その日は2本ゆでて、翌日の朝隠していた3本を持って食卓へ。

すると目を離した隙に、3本全部朝からゆでちゃいました(泣)

昨日のゆでたとうもろこしが食卓に残っている上に、3本ゆでているのでゆであがったとうもろこしは計4本。ゆでたてを食べたいのに、3日間冷たいとうもろこしを食べます。あるもの全部調理する傾向が強くなってます。翌日まで待てないんですよね・・・

面倒くさい?

マメな母でしたが、最近は不思議な調理をよくします。先日のお昼にうどんをリクエストしたら、またとうもろこしをゆでています。うどんはゆでないの?とリクエストしたら、とうもろこしの下でうどんをゆでてました(笑)

できあがったうどんを恐る恐る食べると、あれ?悪くないです・・・・

なんでも同時に煮込む習慣があります。厚揚げの煮物とかぼちゃをそれぞれ単品でリクエストしたら、初めてみた厚揚げとかぼちゃの煮物が出てきました。味は問題ないんですが、あまった野菜をなんでもみそ汁や煮物にいれる傾向が強いです。衝動性が強くなっているのか?

漬物を何年かぶりに漬けてみる

ヘルパーさん、看護師さんに必ず漬物の話をする癖があり、これを1年続けてきました。

「きゅうりはね、夏じゃないとだめだから、今度の夏がきたら」

そう言い続けて1年。その夏がやってきました!いきなり本番はまずいので、テストで漬けてもらうことに。しかし、ここでも待てません・・・本人曰く、きゅうりを塩で何日か漬けて、水出しをする と力説しておきながら、目を離した隙に水出しどころか液?に漬けこんでます。1時間も経ってません。待てないんです。

それでもピック病のサプリフェルガードBだけの服用で、安定はしているんですよね・・・日々のこういった細かい事は山ほどありますが、なんとか自分自身で処理できるレベルです。会話も決まった内容を決まったタイミングで話し始めます。症状の悪化のスピードは遅くなってると思いますが、ゆっくり悪化はしてますね。

にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ にほんブログ村 介護ブログ 遠距離介護へ
【Amazon予約受付中】2017/12/06発売 川崎幸クリニック院長 杉山孝博先生推薦本です! 2017/12/14 東京・紀伊國屋書店新宿本店で新刊のトークショーやります!→詳細はこちら
スポンサーリンク

 
■わたしの1作目:認知症専門医・名古屋フォレストクリニック河野和彦先生推薦

4 件のコメント

  • うちの母も同じです。
    ピックの「脱抑制」ってやつなのでしょうね。
    やろうと思ったことはすぐ行動に移さずにはいられない、っていう。
    お湯が沸くのを待つのも毎回一苦労で、父はよくぬるいお茶を飲まされているようです(笑)

  • ゆきこさま

    いつもコメントありがとうございます!

    そうなんです、脱抑制です。炊飯器を炊きあがる直前に開ける時は、本当にびっくりします(笑)

  • ウチの父は脳血管型ですが、やはり待てませんね。
    出かけた先でも、家族皆が駅の改札を出るのが待てず、さっさと一人で行ってしまいます。
    もちろん、本人は方向や行き先が分かってないので、速攻で追いかけないと迷子です。
    もともと気は短い方でしたが、せっかち2倍速です(笑)。
    もっと動作が緩慢になるのかな?と思っていたのですが、、、
    信号が待ちきれないのは特にヒヤヒヤします。。

  • amyさま

    いつもコメントありがとうございます!

    せっかち2倍速って表現、うまいですね!
    うちも信号待ちきれないことがあって、あの時はあせりました。

    そうなんですよね、緩慢になると考えたくなりますよ、やっぱり。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)