認知症の経過報告(1年と23週・24週間目)閉経はいつ?と聞かれ

母:「ねぇ、閉経はいつだっけ?」

わたし:「知らんがな!」

これは市の子宮頸がん検診の一幕。母子と言えど、こんな会話する家ないでしょう(笑) 

娘ならともかく、息子ですからね・・・昨年、祖母が子宮頸がんで亡くなったので、今年はがん検診を受けてもらおう!そう思って連れてったら、出だしからこれですからね、どひゃー

以前、中村うさぎさんと美保純さんのユニット、閉経b48を結成したというニュースを思い出した

この日は乳がん、子宮頸がん、肺がん、大腸がん、胃がんの5つを予約。最初の子宮頸がんの質問票でいきなりこんな事になり、「やっぱり婦人系は息子じゃなく、娘だよな~」と後悔。

ちなみに初潮は覚えていて、認知症の特徴どおりだなと。(直近のことは忘れ、昔の事はよく覚えている)質問票は自分で書いて欲しいのですが、ピック病の暴走があって、質問票をよく読まないんです。すべて ”はい” に丸したことがあって・・・そのため付き添います。

実は前々日から、我が家はがん検診で大騒ぎだったんです・・・

前々日から当日朝までの騒ぎ

「どこの病院行くの?」
「なんの検診なの?」 「何時からなの?」?
「がんは遺伝するでしょ」 
「わたしこの病院、行ったことある気がする(行ってないけど)」
「昔、A町にあった病院でしょ(違うけど)」

前々日の夜にがん検診の予定を伝えたところ、当日までに上記ワード各20回ずつ合計120回以上聞かれたんですが、こうなる事は予想済。なので下記文章を紙に書いて指差し!質問されたら 「はい、この紙見てね~♪」 と対応。

「がん検診は明日7時30分出発で、A町のB病院であります。初めて行く病院です!」

今回は胃がんの検査があったので、前日夜8時以降は飲食禁止だったんです。油断すると牛乳を飲んだり、朝食を作りかねないので、このような厳重措置をとりました。

お水をつい飲んでしまいそうなので。
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冷蔵庫の牛乳を飲みそうなので。
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朝食をついつい作ってしまいそうなので。
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キッチン3か所にこの貼り紙をした結果、何も飲まずに無事就寝。?

ところが翌朝起きてみると、これら貼り紙はすべて剥がされてました・・・うぎゃー!

母:「大丈夫、分かってるから!飲んでないから!」

貼り紙はよくやるんですが、だいたいはがします(笑) 分かった ”つもり” で母は貼り紙をはがすんですが、案の定この質問です。

母:「水は飲んでいいんだっけ?」

わたし:「・・・・・・・だめでしょ!」

最高におもろいよ!って思えるまでに成長した自分を褒め、レンタカーで病院へ。そしたらですよ、まさかの胃がん検診中止(笑)

「別の病院で、胃カメラを飲んでもらったほうがいいですね~」 と看護師さん。

貼り紙の苦労もあるし、東京から駆けつけたし、2か月前に予約とってるし、10年以上検査やってないので、

「なんとか実施する方法はないですかね?今日は東京から来まして、10年も受けてないもので」 とわたし。

すると、母がここぞとばかり、

「今日はいいんじゃない、胃がんは(本人はラッキーと思ってる)」

看護師さんもご本人様がそう言ってますしとか言って、検診をパスさせようという流れに持っていきます。冷静に考えると、握力左手が5㎏しかない母があの胃カメラ台に耐えられるわけないんですよね・・・・ということで、胃がん検診は中止となりました。

前日の貼り紙は、捨て看板屋で働くための練習?ガン検診は無事終了。検査結果がよければ、すべてよしってことで。

今回のランチ

月1回必ず行く、近所のそば屋にあるおはぎ(150円) 母が突然 「おはぎ、ホントにおいしいです!」 と。店のおばちゃんは「止めようと思ったんだけどね」と言うと、母が「続けてください!」 って。前回おはぎを食べたことを忘れている母ですが、こういう暴走はウェルカムです。

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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか