遠距離介護の費用を節約できる「区報・市町村報」の活用

『自分は何を活用して、ここまで遠距離介護のチーム作りやケアプランを作ったんだろ??』
『遠距離介護でいろんな費用がかかった・・・・、でも何かを活用して節約はしたよなぁ~、何だろ?』

まずはインターネット。”遠距離介護” というかなり狭くてニッチなキーワードでは、意外と情報が集まりません。でもネットがないよりはあったほうがよくって、いろんな方の体験談を読ませて頂いて助かりました。あとは遠距離介護関連の書籍です、これも参考になりました。

ここまでは大方予想がつく話なんですけど、ここ半年間ずーっと目を通し続けていた、”普段なら捨ててしまうような、無料の紙” があった事に最近気づきました。ブログ画像で新聞紙だと思った方・・・ハズレです、新聞は無料じゃないので・・・・で何かというと?

市町村や区の公報はとても大切!

これ本当にバカにできないんです・・・、新聞をとっているおうちならば、チラシの間になにげなーく入っているあの紙です。遠距離介護を始める前は、特に読まずに古紙回収に回していたんですが、今は隅々までじっくり目を通すようになりました。

NPO法人パオッコさんも、『遠距離介護は情報戦』 という言葉を使ってます。情報を持っているものが何事も優位に事を運ぶことができ、情報を持っていない人のところには、どんな便利な制度も転がり込んできません。

『待っていれば市町村や区から、なんか連絡がくるんじゃないの~』

正直、連絡来るものもあります。がしかし、全部を市区町村が完璧に介護サポートしてくれはしないです。納税と一緒で、申告すればいろいろと還付される事もありますが、基本はこちらからアプローチしないと還付されませんよね?あの感覚をぜひ、遠距離介護する方にも持ち合わせてほしい!そう思います。

広報紙を継続して見ていると、いろんなお知らせが載っています。まずは、”制度系のお知らせ”。最終的には介護費用の節約につながるようなお知らせも多いです。例えば、後期高齢者の減額認定は×月末までに申請・・とか、広報紙読むまで知りませんでした。教えてよ~って、思いました。

あとは ”相談系のお知らせ” ですね。家族会が無料で相談に乗りますとか、相続の相談を弁護士が無料提供とか、市町村が提供するものは格安だったり、無料だったりと使わない手はないです。

あなどるなかれ、市区町村の広報紙! こういう積み重ねが介護費用の節約につながりますし、いろいろ相談にのってもらっているうちに、解決できることも多いです。しかも無料だったり、格安で!恐るべし、広報紙です。もうひとつ、遠距離介護の人ならではの裏ワザがありまして・・・

遠距離介護ならではの、W活用法ってなに?

わたしがもうひとつやっているのは、広報紙の見比べです。これは遠距離介護をしている人ならではの特典?だと思うんですが、介護先の市区町村と、ご自分が住まれている市区町村の広報紙を見比べてみるといいです。

例えば私ですと、東京都在住なので、区報を読みます。一方で介護している先の市町村の広報紙も読みます。”相談系のお知らせ” は、ぶっちゃけ東京のほうが充実しています。弁護士無料相談とか、区ではしょっちゅうやってます。地方はあまり充実していません。

両方を活用しちゃえばいいんです。わたしは区民なので、区民としていろんな相談に乗ってもらうようにしています。一方で制度系のお知らせの時は、介護先の市区町村の広報紙を活用しています。これって遠距離介護している人ならではの ”W活用法” だと思うんですが・・・

公共で使えるものはとことん使って、費用の節約をしましょう!そのためにも広報紙は目を通したほうがいいです・・・お宝が眠っております・・・・


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか