天国で父親が読む予定の「わたしの著書」を棺に入れました

棺 本を入れる

みなさまへ

亡くなった父への、たくさんのお気遣いありがとうございました!おかげさまで、通夜、火葬、葬儀と無事終わりました。

和尚さんと火葬場のスケジュールの都合で、自宅安置が長かったため、本当にたくさんの方が父に会いに来てくれました。「家族葬で少人数、お金をかけない」というのが父の遺志でしたので、お花等のお申し出もお気持ちだけいただく形にいたしました、本当にありがとうございます。

そして、わたしの体の心配もして頂きましてありがとうございます!そろそろ介護ベッドじゃなく、普通のベッドに寝たいと思ってるくらいで、いつもどおり元気です。

しれっと喪主の仕事が終わり、これからは次のフェーズへと入っていきます。亡くなったら、介護はすべて終わるわけではありません。これから亡くなったあとの手続き、そして一番の難関は、父のマンションを売ることです。「相続が終わるまでが本当の介護」だと、わたしは思います。

それでは、父の葬儀の面白話をいくつかご紹介します!

父が指定した葬儀屋の話

父が亡くなる3日前のこと、わたしは「葬儀屋はどこにする?」と直球質問しました。「見積を取ったよ」と言ったら、

おめぇの選んだどこは高けぇ~。もっと安いところがあるから、俺の姉の旦那が葬儀したところ使え!

わたしはその葬儀屋がお金の積み立てが必要な互助会システムだと知っていたので、会員でない父がそこを利用したら、軽く3桁の葬儀費用になるだろうと覚悟してました。しかし、説得する間もなく、急に亡くなってしまいました。さぞかし大きな葬式と思われるかもしれませんが、10人前後の家族葬です。

9月6日(水)朝7時39分に亡くなったと東京で聞いて、すぐ上野駅から東北新幹線で盛岡に向かったのですが、その上野駅の新幹線ホームに居たときに、妹からこんな電話をもらいました。

遺体を早く動かさないといけないと病院から言われているけど、どうしたらいい?
くどひろ
もうしょうがないから、オヤジが指定した葬儀屋にしていいよ、めちゃ高いけどしょうがない

急いで新幹線に乗って盛岡について、父のマンションに行ったら、その葬儀社が居ました。古いマンションは棺がエレベータに入らず、階段も使えず、棺から出して遺体を縦にして乗せました。うちのマンションはすげぇ!と豪語していた父ですが、ある意味すごいです。

葬儀屋
実はお父様のお姉さまが、私どもの会員でしてその権利を譲渡してくださるそうです

助かった!お姉さんありがとう!

一見、いい結末のように見えますが、葬儀屋さんがやたらと「お棺に畳を敷いた方がいいと思います」「お花は最低限、これくらいは必要です」と、事あるごとにオプション勧めてくるので、断って断って断ったのですが、それでもそこそこお金はかかりました。喪主のわたしの頭の中は「悲しさ」より、「オプション料金」で埋め尽くされました。

互助会に入ってなくても葬儀代は安いと言ってたけど、非会員はやっぱり高いよ~、おやじ!

父の妹が葬儀会場で見たもの

東京に居る父の妹が、葬儀会場に入るなり「ゴホゴホ」とせき込みました。何が起きたのかと思ったら、

父の妹
ほら、あそこにまっちゃん(仮名)が来てる

まっちゃんというのは、父の弟。すでに死んでます。何言ってんだ?と最初は思ったのですが、父の妹はハンパなく霊感が強いのです。東京の妹の家に、父の霊が来たそうです。ご遺体の隣の部屋で寝ていたわたしは、何も感じません。

父の妹
ひろ、お前は本当に見えないのか、ほらココだ、ココ

葬儀会場の祭壇の脇に居る弟の霊の前まで連れていかれ、ほら、ほら!と言われたのですが、全くわかりません。少し遅れて通夜に参加した、わたしのおい(小6)とめい(高3)も同じ洗礼を受けて、キャッキャと騒いでいました。

そのあとも閻魔様、十二単を来た人など、いろんな人が父の元を訪れました。他の親族も、肩が急に重くなったなど、この家系は霊感の強い人が多いということを、初めて知りました。結局、5人も霊が見えたそうです、なんちゅう親族!

写真もいろいろ撮ったのですが、その妹に「これは写ってるから、削除したほうがいい」と言われ、結構削除しました。葬儀屋さんも、霊の不思議な体験をよくするそうですよ。

棺に入れたわたしの本

本当は父が生きているうちに、わたしの2冊の本を読んでもらおう・・・そう考えたこともありました。しかし、書いてある内容は、別居して27年の認知症の妻とその母の話。余命短い父にこの内容を読ませたら、どっちが勝つだろう・・・

妻や妻の母と一緒に暮らした「婿としての」つらい時代>>>息子が本を出版したという喜び

こう予測しました。余命短いと言われていた父には、刺激が強いかなと。なので、棺に入れて火葬して、天国で読んでもらうことにしました。そしたら、記事タイトル下の写真のようになりました。

火葬場で本を燃やすとき、1000℃近いので残ることはないのですが、空気を入れておくと燃えやすいということでこんな折り方になりました。ちゃんと読んでくれよ~、あなたの息子は、別居中の認知症の妻をこのように介護しているのだよ!

葬儀で緊張することは何ですか?

葬儀や火葬のとき、一番緊張することはなんですか?喪主だったら、挨拶が必要ですよね?

宗派によってマナーがバラバラなので、前の人がお焼香したのを食い入るようにみて、それをマネすることありますよね。だけど、その前の人がマナー知らなくて、一緒に間違えるみたいな・・・

わたしが一番緊張するのは、葬儀会場に行く前の準備です。何年かぶりに、喪服のズボンに足を通す・・・あの緊張感は、ハンパないです。

喪服のズボンを腰まで上げたとき、緊張感はMAXに。腰前のボタンを止められるかどうかが、ドキドキします。あとジャケットを羽織るとき、腕が袖を通るかどうかも緊張します。今回は祖母の葬儀以来4年ぶりに履いたら、問題なく履けました、ホッ。

でも・・・

確かウェストに余裕をもって、だいぶ前に喪服を買ったはずなのにその余裕がありません。おかしい・・・

これは霊のしわざではないでしょうか?霊がわたしのウェストに巻き付いているに、違いありません。

・・・

今日もしれっと、しれっと。

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4 件のコメント

  • くどひろさんこんばんは。

    お父様のマンション売却、実はリバースモーゲージの記事がでた頃から、気になる話題でした。
    今後の成り行きを興味を持ってお待ちしてます。
    親の介護費は親の財産でと思ってますが、亡き義父が義母の為にと残したマンションは、首都圏ですが築35年
    郊外型の大型マンション群、低層階エレベーター無しで、中古で20年前の購入時二千万。
    東北震災より以降は、耐震性と浸水する立地故に価格下落が続き、正に負動産と化してますが
    義父は現在の相場五百万とは知りもせず、二千万の資産を残したと思って逝っておりますので
    今後が気掛かりです。

  • 自分もてんてこ舞いさま

    マンション売却ネタは万人受けするとは思っていませんが、それでも検索で来る人もいずれ増えると思うので書き続ける予定です。ひとりでも興味を持っていただけるのなら、書く意味があります。負動産、うちもそうですし、相場より高い資産を残したと勘違いして逝ってしまいました。

  • この度は誠にご愁傷さまでした。
    お父様の最期が急でびっくりしました。

    でも、今までの離れた時間を埋めるかのように、良い時間を過ごされたのではないでしょうか。こちらまで温かな気持ちになりました。

    私も親の残した家を只今売り出し中ですが、絶対に売れそうにない場所です。
    私の息子、その先までの負動産になるのか?と焦っています。

  • mmさま

    ありがとうございます!
    負動産の話、これからいろいろと書く予定です。ニーズはないのかな?と思っていたのですが、コメントだけでお二人から頂きましたのでやる気が出ました。長期戦を覚悟しております。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)