誰に遠距離介護を託すのか?のはなし

今日はケアプランを作成後に、いざそのプランを実行してみたら・・・の話です。遠距離介護をする人にとって、なくてはならない存在がヘルパーさんであり、もしヘルパーさんがいなかったら、ゾッとします。認知症であり、シャルコー・マリー・トゥース病の母(要介護1)の生活をサポートをどのようにサポートしてくれているか のはなしです。

ケアマネージャーさんより、ヘルパーさんが重要

わたしにとってヘルパーさんは、遠距離介護を支える上で最も大切な人です。ケアマネージャーさんは、要介護認定をお願いした時、ケアプラン作成をお願いする時、介護制度の分からないことを聞くときぐらいで、他はそんなにお会いすることがないです。(うちの場合です)

我が家でお願いしているのケアプランは、冬場はこうです。

  • 燃えるゴミ捨て(週2回) :冬場は雪が多く、路面も凍結しているため、ゴミ捨て場まで体の不自由な母は行けません。
  • 買い物(週1回)      ?: 上記同じ理由で、買い物もいけません。

冷蔵庫がからっぽで、冬なのに灯油がなくなる寸前までいって、ドアを開けたらゴミの山があって崩れて・・・・遠距離で何もしていなかったわたしが、祖母の入院をきっかけに、これらに気づいて本気でこれはやばい!って思った出来事でした。

実際ケアプランを実行してみて

実際このケアプランは、4か月実行しました。ゴミ捨てをお願いした後に、身の回りの状況をヘルパーさんに確認してもらうところまでお願いし、距離が離れていても、とりあえず凍死や餓死することなく、安心して東京で仕事ができる そういう最低限の環境を実現することができました。

このブログのモットーである ”ひとりで抱えず、人に頼りまくる。” 遠距離介護は、誰かに支えられないと成り立たないです。わたしは主軸となる人がヘルパーさんで、みなさんとだいたいお会いしていろいろ話します。さらにお手紙を書いて、母の状況を伝えるようにしています。(本当はメールにしたいんですが、わたしのツールはもっぱらFAXとお手紙です)

いっしょにゴミ捨てに行きながらお話をしたり、何を買うか決める時も立ち会います。うちの場合は寝たきりでもないですし、身の回りの世話もそんなに大変ではないです。但し、アルツハイマー型認知症が進行しているので、早めにヘルパーさんに慣れてもらって、もっと大変な時期が来る前から準備している そんな感じです。

本当にヘルパーさんには感謝しています。認知症の進行、そしてシャルコー・マリー・トゥース病の進行に合わせて、ケアプランを見直ししていく必要があります。医療面と介護面の両方からアプローチしてきたのですが、こちらの介護面に関しては医療面とは違って比較的スムーズに進められました。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか