100歳を超えるスーパー高齢者の皆さんは、どんな生活をしているのか?

100歳高齢者

敬老の日が近いこともあって、100歳以上の高齢者の報道が増えました。厚労省のホームページに、100歳を超えるスーパー高齢者の暮らしぶりが載っていたので、ご紹介します。その前に、こちらから。

百歳以上の高齢者の数は、老人福祉法が制定された昭和38年には全国で153人でしたが、昭和56年に千人を超え、平成10年に1万人を超えました。平成24年に5万人を超え、今年は65,692人(前年比+4,124人)です。 また、百歳以上の高齢者のうち女性は57,525人(全体の約88%)です。
引用元:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000136510.html

長生きするのは、圧倒的に女性ということです。100歳以上の人口は、2051年にピークを迎えるそうで、あと30年くらいはどんどん増えていきます。厚労省発表のPDFの中に「地域で話題の高齢者」というのがありました。わたしが気になったスーパー高齢者をご紹介します。引用元はすべて、http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12304250-Roukenkyoku-Koureishashienka/0000136505.pdfです。

毎年、米国在住の息子さんのもとへ単身で海外旅行をされている、スーパー おばあちゃんです。会話のテンポも年齢を一切感じさせず、外出先でも若い 人に積極的に話しかけて楽しい宴席となるそうです。

単身で海外旅行する100歳・・・すごいです。100歳で海外行けるようなカラダで、いたいですよね。

介護保険のお世話になることなく在宅で暮らしています。92歳までクロッケーをやっていました。 クロッケー引退後は,ちぎり絵を趣味とし,現在も毎日1時間ほど作品づく りに精を出しています。作品は,毎年,地域の文化祭に出品しており, 「100歳を過ぎてちぎり絵をやっているおばあさん」と地域でも有名です。

クロッケーって何だと思ったら、イギリス発祥のゲートボールの原型だそうです。100歳過ぎて、介護保険のお世話になることなく、ちぎり絵。手先を動かして、目も見えるということですよね。

県内の男性最高齢者です。趣味は80歳から始めた川柳で、時事をとらえた 若々しい作風とのことです。「自分のことは自分でやる」が信条で、食事や 入浴も自分で行います。毎日、新聞に目を通し、話題作を購入して読むなど 世の中の動きに敏感です。

この方は107歳ですが、やっぱり「好奇心」は大切ですね。80代でもスマホやLINEを使いこなすおばあちゃんもいますし、年齢を超越するのは好奇心かもしれません。歳を取るとだんだん面倒なことも多くなるので、いかに面倒くさがらずにいられるか、モチベーション大切です!

マイパソコンを使用しエッセー集「潤滑油」(一冊は約30ページ)を約20年にわたり執筆されている。通算で22部を発行済み。川柳や俳句も詠ま れており、新聞に取り上げられることもたびたび。昨年は一席にも入賞する 腕前。23号の発行に向け、ネタ探しと執筆の毎日。

負けてられないですね。わたしも100歳までもし生きていたら、これくらい書いていたいです。今は認知症の本を書いてますが、その頃には何を書いているんだろう・・・

足腰が丈夫で、目も耳も良く、会話も完璧です。この上なくお元気です。若 い頃、お針を習っていたので、今でも自分のものを縫って直しています。も ちろん糸は眼鏡なしで通します。

わたしも、そろそろ老眼が始まって糸通しができなくなるはずなのですが、100歳越えでメガネなしで糸通しができちゃうんですね。

ここでご紹介した方以外の方の話も、PDFに載ってます。100歳越えの皆さまの生活っぷりから、3つの共通点があると感じました。

  1. 好奇心旺盛
  2. 何かしら役割がある
  3. 趣味がある

こういう歳の取り方をしたいですね、そのためにはやはり健康でないといけません・・・いられるかな?

人口10万人当たり100歳以上高齢者数の都道府県別ランキングを見ると、1位が島根県、2位が高知県、3位が鳥取県でした。沖縄県かなとイメージで思ってましたが、15位でした。中国、九州、四国地方に、100歳以上の方が多いですね。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか