医師向け月刊誌に寄稿「医師に伝えたい、患者家族の「恐るべき進化」とは?」

月刊診療研究

このブログや自分の本は、お医者様にも読んで頂いておりまして、コメントやメッセージを頂くこともあります。今回、月刊「診療研究」という、東京保険医協会さんが毎月発行している冊子へ寄稿するお仕事を頂きました。

東京保険医協会は、保険医の資格を持つ医師が任意に集まった自主的な団体です。創立以来50余年が経ち、会員数も現在では5,500人に迫る団体となりました。医師が医師らしく患者さんのために尽力できるよう、患者さんの立場に立って日本の医療制度をよりよきものとして守っていくことを目的としています。
引用元:http://www.hokeni.org/top/insistence/insist2016/20160905.html

東京で開業しているお医者様、約6000人に向けてのコラムでした。このブログ読者の方が目にする機会はないものなので、どんなことを書いたかフルでは載せられませんが、要点だけご紹介します。

タイトルは「医師に伝えたい、患者家族の「恐るべき進化」とは?」

わたしの自己紹介や介護の状況をいろいろ書いたのですが、一番伝えたかったポイントは、

「患者家族は医師が思っている以上に勉強しているから、聞く耳を持ってね」

これでした。特に認知症なんですが、本当に皆さん勉強熱心なんですよ。なんとか症状を落ち着かせようと、あらゆる手段を使って努力されています。介護者に会ってもそう思いますし、ブログに頂く多くのメッセージやコメントからも、強く感じます。

患者家族の「恐るべき進化」とは、こういうことだと書きました。

ネットが発達した現代において、患者家族は医師の想像をはるかに超えた勉強をしており、それらをSNSやブログで発信し、情報交換をしています。とはいえ、ネットの情報が本当に正しいのか、勉強したことに自信がないので、医師に話だけでも聞いてほしいと思っている患者家族は多いです。

ほとんど、患者家族の知識はスルーされると思います。しかし、時には医師より詳しいこともあります。特に認知症に関しては、家での状態を知ることが大切なので、お互いの歩み寄りが必要なのですが、どれだけ実現できているのでしょう・・・

これは書かなかったんですが、診察室で医師の前で示す表情、行動、症状は、やはり「よそ行きモード」だとわたしは思います。いいとこ見せようと頑張っているか、医師の威厳に委縮しているか、どちらかです。しかも、あのわずかな時間の中では症状も現れず、家での様子や症状に耳を傾けないことには、判断がつかないはずです。「よそ行きモード」でない状態を家族は知っている、だから医師には、家族の声を聴いてもらわないといけないです。

そういう意味で、在宅診療されているお医者様というのは、リアルな症状を多く目の当たりにされていると思います。医師と患者家族(ご本人も)のコミニケーションが、もっと増えるといいなぁという思いで書きました。うちは、恵まれた環境ですので、実現できています。

患者という表現をしばらく使っていなかったのですが、認知症に限らず書いたのと、医師の皆さんなので患者のほうがイメージしやすいかと思って使いました。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)