ペットの高齢化問題「認知症・老犬ホーム・老犬介護士・犬の徘徊」

テレビ東京の番組『暮らし特報』で、「ペットが認知症に 待機犬も……老犬ホーム人気!」が特集されました。

ペットの認知症は人間社会と同じ!

  • 夜も昼もくるくる徘徊
  • 排泄の失敗
  • 寝たきり
  • 遠吠え
  • 自分の家が分からない

これ全部、犬の認知症のお話です。まったく人間と同じですよね?

猫の認知症もありますが、ペットの介護するのはもちろん飼い主。わたしは母や祖母の認知症介護をしていますが、ペットの世界も人間と同じですね。

うちは週2回ヘルパーさんに来てもらって、買い物やゴミ捨て、服薬管理をお願いしています。これは人間の世界の介護の話ですが、ペットの世界にもサポートをしてくれる人がいます。

老犬介護士

番組に登場した老犬介護士、びっくりしました。

この老犬介護士が、日々忙しくて認知症のペットの世話ができない家庭を訪問して、ストレッチや排泄・食事の介助、床ずれのケアをします。いわゆるペットの訪問介護です。

訪問介護の他に、デイケアやショートステイもあるそうで、しつこいですが人間の介護と全く同じ。老犬ホームは入所待ちならぬ、待機犬がいるそうです。老犬ホームは大型犬だと月15万円の費用で、これまた人間の介護に近いです。

ペットも超高齢化社会へ突入

ペットの平均寿命は、人間に換算すると大型犬で100歳、中小型犬で70歳。人間どころではない、超高齢化社会です。そんな状態なので、ペットフードには膝や関節の痛みをとるべく、グルコサミン、コンドロイチンが入ってます。犬も猫も生きていくのは、大変です。

そして人間界も高齢化。飼い主が歳をとってしまって、人間と犬の老老介護もあるそうです。人間が老人ホームに入って、犬は老犬ホームへ入所なんてことも。

また近所から苦情がきて、自宅では手に負えずやむを得ず老犬ホームへ入所って、これもどこかで聞いたような話ですよね。

ペット界にもコウノメソッド

認知症の母は、コウノメソッドを取り入れた認知症治療をしていますが、コウノメソッド講演会に参加した時にプレゼンターである河野先生が言ってたことを思い出しました。

「認知症の犬にフェルガード(米ぬかサプリ)を飲ませたところ、効果があったという事例があります」

犬にもフェルガードって効果ある? 結構、びっくりしました。講演時間にして5秒程度でしたので、どのように服用させるのかとか詳しい話はありませんでしたが、インパクトのある話だったので、鮮明に覚えています。

フェルガードはとても甘いので、ワンちゃんも嫌がらないんじゃないかな?というのは、わたしの勝手な推測です。

番組で紹介されてた老犬ホームはこちら↓


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか