不惑男子、「年相応」の本当の意味を知る

認知症の母(71歳)と四十にして惑わず(不惑)なわたし(42歳)は、こういう会話をよくします。

あれ、なんだっけ?最近、忘れっぽくってだめね~
?
くどひろ
気にすることないって、年相応だから

数えた事はありませんが、1000回以上はこのやりとりをしている感覚でいます。

急に話は変わりまして・・・

実家に帰る途中、街で見つけたシャレオツなカフェへ。

カフェを見渡すと、20代女子 or? カップル? しかいません。

わたし:「すみませーん」

めっちゃかわいいニット帽をかぶった店員さんが、座っているわたしの目線の高さに合わせてきました。

わたし:「こ、これ、ください」

かわいい店員:「こちら25分ほど、お待ちいただくのですが宜しいですか?」

そんなに待つのか?人生で25分待った料理ってあったか?なんだっけな・・・・うーん・・・・

待つこと20分、答えが “うなぎで40分待ち” と分かった時に、かわいい店員さんがこれを持ってきました!

マウンテン生クリーム

バナナとイチゴの “マウンテン生クリーム”? パンケーキ。生クリームの高さ、なんと15㎝・・・待ち時間20分・・・

表参道だと、パンケーキで1時間30分とか待つんですよね?実家近くなら、90分も並ばずに済む!と、意味不明なお得感に負けた結果がこれです。

勢いでとんでもないものをオーダーしてしまいました・・・無事完食したものの、あとで強烈な胃もたれに襲われました。40代の食べ物じゃないな、これ。

年相応の意味

Yahoo知恵袋に、こう書いてありました。

年齢にふさわしい、ということです。(引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1423639469)

こういう場面に遭遇した時に使うことわざって、なんだっけな?

猫に小判

豚に真珠

馬の耳に念仏

今回、新しくできたことわざが、

不惑男子にマウンテン生クリーム

不惑男子、「年相応」 という言葉の本当の意味を、生クリームで知ったのでした・・・母に気軽に年相応だなんて、言っちゃいけないな。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか