認知症治療・コウノメソッド実践医に母を診てもらいました(2回目)

やっとたどり着いたコウノメソッド実践医。(今までの経緯は右サイドのカテゴリ、認知症をご覧ください) 母にはっきりと、アルツハイマー型認知症と告知をしたところまでが前回のお話です。

告知後に分かった認知症家族としてのストレス

母への認知症告知は、母の勘違いと妄想によって結果的には全くショックを受けることもなく、未だに 『年相応の物忘れとお医者さんに言われて、安心したー』 と言ってます。この受診前までは、NGワードとして、”もの忘れ”、”認知症” を設定。母との会話の中に絶対にこれらを入れないように心がけました。

実はそれが自分自身ストレスだったことが、今になって分かります。勘違いをうまく利用している部分もあって、『もの忘れ』 というNGワードは解除しました。何回も同じことをリピートする場合は、何回か初めて聞いたかのように対応したら、5回目ぐらいには 『もの忘れ』 という、若干やわらかめなキーワードを入れて、

『もの忘れ、始まっちゃったよ』 『まだ物忘れ程度だし、自分で間違いに気づくからいいけどさぁ・・』

という感じで、今は同じことをリピートする時には対応するようにしています。これって人間修行ですよね、ホント。怒りたくなっても我慢、ひたすらにこやかに初めて聞いたかのように対応をずーーーーっと続けるって、本当に大変です。

米ぬかから生まれたサプリメント フェルガード100Mの処方

介護保険を利用して、生活環境を整えている事を先生にお伝えし、医療面での提案をして頂きました。コウノメソッドで登場する、米ぬかから生まれたサプリメント フェルガード100Mです。フェルガードの主成分であるフェルラ酸が、神経伝達物質の減少を抑制、記憶や学習の障害緩和に有効ということが分かっています。

実際購入したフェルガード100M (1ヶ月分)↓
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また、薬用ハーブ・ガーデンアンゼリカ抽出成分が、記憶力へのフェルラ酸の働きを増強します。正直言うと、このフェルガードについての説明は、サプリの説明書きを病院でもらって分かったことです。認知症介護をする前に家族が読むべき3冊の本 を読んで受診しているので、フェルガードの話になるなぁと想定していましたが、実は細かいところはよく分かってませんでした。

先生がさらに 認知症 家族を救う治療革命 ―あきらめないで!最新医療でここまで改善できる という本をくださって、こちらは帰りの新幹線で読みました。認知症で最も有名なお薬である アリセプト の処方の仕方次第で、おかしな方向へ進んでしまう認知症患者さんが多い事、認知機能の回復ではなく、まずは付随して起こってくる周辺症状を治して、家族の生活を守る事を優先するという本の内容でした。

話を戻して・・・、問診時はいろんな紙がパウチしてあって、認知症の種類とその割合、中核症状と周辺症状の話、認知症の進行段階の話、当然フェルガードの説明もです。お医者さん自身や看護師さんも飲んでいるとのこと。こう言われるとなんか患者も安心しますよね?

わたし以外の個人のブログ体験談や、掲示板などですでにこのフェルガードの効果については、賛否両論語られています。いい意見もあれば、悪い意見もありましたが、わたしとしては、『何でもいいから、何かを家族として試してみたい!』 ただそれだけです。サプリの効果は人によってそれぞれ、そんなことは百も承知で、とにかく早く手をうたないと、どんどん進行して手遅れに!ただその思いだけでした。

お医者さんも大切だけど・・・

コウノメソッド実践医を受診するまでに、わたしなりに家族として母に対してイベントをいろいろ仕掛けました。たとえば

・本格的なインドカレー ナン を食べたことがなかったので、連れて行く (外食連れ回し)
・お花が好きなので、近所のお花教室を探して、そこに一緒に行く
・とにかく外出しなくなってしまったので、買い物する機会を無理やり増やして買い物をさせる
・百ます計算ドリルを買って、解いてもらう
・1日に何回もコーヒーを作ってもらう

日常の何気ないことをわざわざやってもらう・・・ たぶんお医者さんに行くよりも、ケアプランを作るよりもこっちの方が重要です。そういうのぜーんぶやった上で、あとはサプリや薬も試したい!そんな感じでわたしは考えてます。認知症が決して治るものでないことも分かりつつ、進行を遅らせて、せめて今の状態ならまだギリギリセーフなので、このまま保ちたい これは自分にとっても、5年後ラクになるために今頑張るという感じです。

先生にももっと遅い受診だったら、どうにもならなかったけど、まだ進行を遅らせる事ができる段階での受診でよかったと言われました。アリセプトも飲んだ方がいいということで、わたしもそうしたかったのですが、母が薬への抵抗が強いので、今はまだ飲んでません。このフェルガードを飲ませるのは、意外と苦労しませんでした。

フェルガード自体が甘くておいしい!わたし自身も飲みましたが、確かにおいしいです。このフェルガードを飲んで、うちの場合はどのような変化があったかについては、1週間、1ヶ月という単位でブログ報告しますね。サプリというと母も抵抗しませんし、白髪が黒くなったり、朝目覚めがよくなったりする事もあるとのことで、そっちメインで話すようにしてます。

かかりつけ医に、『認知症について、わたしは薬出すか出さないかだけですから』と言われ、いろいろ調べまくって最終的にはこういった問診にたどりつき、大変満足のいくコウノメソッド実践医の問診でした。

ある意味、かかりつけ医に感謝しないといけませんよね・・・(笑)

正規代理店である株式会社グロービアさんのサイトについては、ページ上部 コウノメソッドリンク集 に掲載しています。コウノメソッドには次のような記述があります。

『アマゾンから購入しないこと。本物である保証がない。』
『フェルガード100M以外は、健康人が服用する時は医師の助言が必要である』

ということで、わたし(認知症でない人)も飲んでみよう! という人は、フェルガード100Mを薦めています。フェルガード100Mは公式サイトでも扱っていません。認知症の方はサプリメントとはいえ、一度受診をして確認した後で、ネット購入に切り替えてもいいかもしれませんね。

 


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか