バリアフリーでない自宅へ祖母を帰還させる大作戦って?

子宮頸がんで認知症の祖母(89歳)が入院して、10か月が経過しました。

3つの病院を転々としたものの、我が家への帰宅は一度も実現できていません。療養型病院から特別養護老人ホームへの移動を考え、施設探しをしてきましたが、先日の先生からの一言、

『こちらの病院で最期まで診させてください』

で、特養への移動もできなくなってしまいました。在宅介護は母が普通ならばそうしたいんですが、母も認知症ですし、シャルコー・マリー・トゥース病で日常生活に若干支障をきたすこともあります。であれば、一時的な帰宅ならばできるかも?ということで、病院に外出許可をもらうことにしました。

祖母は病院を自宅と勘違いしていたのですが、ここ数か月は

『うちに帰りたい~、いつ帰れるの?』

とわたしに訴えます。そして、認知症の母もことある毎に、

『母さんを1回ぐらいは家に戻したい』

とこれまたわたしに訴えます。2人とも認知症なので、1回ツボにはまると何回も言います。

『前からずっと帰宅の事は考えてるし、今考えているからね~』

と説明するものの、いつ帰れるの? 家に戻したい! と両方から連呼されちゃいます(笑) まぁ、いいんですが・・・・

家に戻す計画は今まで3,4回立てましたが、計画を実行するとなぜか祖母が発熱するという・・・で計画失敗を繰り返してましたが、今回はなんとか実行します!祖母は基本寝たきりで、自分では歩けません。でもって自宅はバリアフリーでないというハンデがあります。また、わたしたち家族は介助をした事がない、素人。

帰還大作戦はこんな感じ!

1.病院を出る前に病院で昼食を済ませ、おむつをセット
2.介護タクシーを呼んで、運転手さん兼ヘルパーさんに病院の部屋まで来てもらう
3.車椅子で移動できる介護タクシーで自宅へ移動
4.自宅に別のヘルパーさんをスポットで呼ぶ。おむつ交換や車椅子から降ろす時のために待機してもらう

以前記事にしましたが、車椅子のままの移動には福祉車両が必要なので、タクシーが必要になります。普通のタクシー会社でこういった車両を保有している会社へ依頼する必要があるんですが、介護タクシーと介護保険タクシーがあります。

転院の時は介護保険適用外なので、介護タクシーを使いました。今回も同様で介護タクシーを使います。介護保険を使えない分割高ですが、びっくりするほど高いというわけではありません。通常のタクシーメーター分+500円で済みます。

以前の記事: 転院の時に意味不明だった介護タクシーと介護保険介護タクシーの違い↓
http://40kaigo.net/system/care-insurance/630/

前回使った介護タクシー、今回もこれで移動します↓
20130312_101807

今回、この大作戦が成功したら、来月90歳(卒寿ですね)の誕生日の時にも自宅へ戻ってもらおうと思っています。タクシーは予約完了しましたが、自宅に居る3時間の間の介助、自宅環境の問題などなどがあります。それはどんなものかというと、

帰還大作戦の問題点

1.バリアフリーでないので、車椅子には不便なところが多い
(自宅前の道路が砂利道、玄関の段差、部屋までの廊下の幅がせまい、トイレに入れない)
2.ベットで寝ている時間が長いので、車椅子で3時間座ってられるかどうか
3.家に連れてきたときの祖母の反応。もし病院に戻りたくないと言い出したら・・・
4.急な環境の変化で、子宮頸がんが悪化したら・・・

来週実家に戻るので、病院で外出届を書いて、ヘルパーさんと打ち合わせをして、土曜日に作戦実行します。久々に家族がある程度そろいますね。

1回戻すのに総額で1万円くらいかなぁ~と思っています。祖母の成年後見人なので、祖母の銀行口座からこのお金は支払います。正直お金はいくらかかってもいいかなぁ~って思っています。

単なる一時帰宅なので、もっとすんなりいくのかと思ったんですが、簡単ではないですね。祖母は10か月ぶりに自宅に戻って、自分の家を理解できるのか?反応が楽しみです。われわれ家族が生きている間に一度自宅に戻したい!っていう思いが強いので、祖母よりもわれわれのための帰宅なのかもしれませんね。もちろん祖母自身も帰宅したいと言っているんですが、認知症なのでどこまでそう思っているのかが分からないのです・・・・

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)