「認知症のテスト結果」 が劇的に改善していた!

つい先日、6回目のもの忘れ外来(コウノメソッド実践医)を受診した時の、長谷川式認知症スケールのテスト結果です。30点満点で、20点以下になると認知症の可能性が高いと言われています。今までの母のテスト結果です。

26点(1年前) → 21点(9か月前) → 21点(4か月前) → 28点(今回・最高点)

長谷川式認知症・MCIテスト | 認知症ねっと長谷川式認知症・MCIテスト | 認知症ねっと

今回はわたしから先生に、長谷川式認知症スケールの実施をお願いしました。「医者にもの申す感覚」って、通常の病院ではないですよね?コウノメソッド自体、医患一体という発想があり、メソッドにこんな一文があります。

「未開な分野である認知症に立ち向かうため、医師と患者家族は、同じ教材を学ぶ必要がある。
世の中でもっとも認知症を知らないのは医師である

コウノメソッド実践医はこういう姿勢を持っています。患者の家族の意見を聞いてくれますし、家族側も勉強が必要です。以前行ってた神経内科や大学病院とは、大きく姿勢が違います。話を戻しまして、テスト中は隠れて、ずっと母の回答を聞いてました。

看護師さん: 「今日は何年の何月何日ですか?」

母: 「平成22年だったかなー、1月っぽい気がする・・・、1月末ですね?」

テストの1番目は年齢の設問、この設問は2番目に出てくるんですが、いきなり日付でつまづいたので、こりゃ20点を切るなぁ・・・と思っていたところ、そこからまさかの、全問正解!かなりうれしい結果です。なぜこういうテスト結果になったか、考えられる事をまとめてみました。

なぜテスト結果が良くなったのか?

1.フェルガード(米ぬかサプリ)の効果
2.レミニール(認知症のお薬)の効果
3.ココナッツオイルとMCTオイルの効果(かなりサボった)
4.ケアプランの充実
5.いい病院を見つけ、先生や看護師さんに恵まれた
6.コウノメソッドを勉強し、実践した
7.母と一緒に過ごす時間を増やした、外食へいろいろ連れて行った
8.認知症患者への対応方法を勉強して、それを家族で実践した
9.百ます計算の実施
10.たまたまこの日は調子が良かった

まとめるとこうです。この中でも大きいのは、1と4と5、そして8が大きいかなと思います。1のフェルガードという米ぬかサプリは、賛否両論ありますが、我が家に関してはお薬のレミニールよりも、効果があるんじゃないか?と思っています。

8に関してはブログの右側で紹介している本を妹にもコピーして、そのように接するように勉強してもらいました。4は、ケアマネさん、ヘルパーさん、看護師さん みなさんいい人たちで、いいチームが組めています。それも改善につながったと分析しています。それ以外の番号も効果はゼロではなく、なんかしらプラスには働いていると思います。

以前と同じ状態をキープできていれば、OK!という、普通の病気では考えられない状態を、よしっ!としなければいけないのが、認知症の難しさです。

このテスト結果を受けて、変わったこと

テスト結果がよかったからといって、全く喜んではいません。上記10(たまたま調子がいい)の可能性はかなりありますし、実感としてテストの点数ほどの改善はないからです。テスト結果はあくまで目安であって、先生もこの結果だけでは判断しません。

テスト終了後、わたしだけ診察室に呼ばれて、先生から ”まさかの” お話がありました。

先生: 「アルツハイマー型と診断しましたが、ピック病の可能性もあります」

先生: 「テストの中の サクラ、猫、電車 のところが、いつもスラスラ答えるので不思議に思っていました」

わたし: 「ピック病ですか・・・・完全にノーマークでした、今からピックも勉強します!」

医患一体というコウノメソッドならではの、お医者さんとのやりとりです。ブログに書いているとおり、かなりいろんな本を読んでますし、お薬の勉強もしているので、素人ながらも先生と認知症の会話できるんですよね・・・しかも先生と同世代。本当に恵まれてます。

プライドの高いお医者さんは結構いるので、患者家族が何言ってる!的な人も正直います。コウノメソッド実践医はきっと、そういう人はいないと思います。

次回の受診までは、レミニール4㎎の服用を中止、フェルガード1本で様子を見ることになりました。以前レミニール8mgで興奮状態になったので、4mgを服用してた時もどうかなーと思っていました。先生からその提案があったので、従うことにしました。

ピック病の可能性もでてきたので、今後はピックネタもブログに書いていくことになりそうです。アルツハイマー型の可能性も残っているので、両方を日々勉強ですね!


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか