認知症介護している人は知っておくべき三重県桑名市のあるトラブルについて

三重県桑名市 成年後見 訴訟

この判決は、認知症介護をしているすべてのご家族に知って欲しいです。

元記事は現代ビジネス「「悪夢のような成年後見制度」役所を訴えた、ある娘の告白」。成年後見制度自体に興味がない介護者は多いと思うのですが、ある地域包括支援センターの対応の話でもあるので、そういう視点でも読んでみてください。

こんな地域包括支援センターが世の中に存在するのか?

記事を要約すると、こんな感じです。

軽度の認知症だったお母さんを介護していた娘さん。お母さんは体を動かすことが好きで、家の中で自由にさせていたそうです。時には転倒して傷を負うことや、口喧嘩したことも。よくある認知症介護の光景なのですが、三重県桑名市の出先機関である地域包括支援センターの担当者がこれを、娘の母への虐待と決めつけたのです。

お母さんがデイケアに行ってる間に、家族に無断で「一時保護」と名目でどこかへ連れ去り、同意がないまま後見開始審判の申立を、桑名市がしてしまったというトラブルです。成年後見制度について、娘さんはこう言ってます。

いったん弁護士後見人がついたら、母が死ぬまで後見人を辞めさせられず、その間、弁護士に報酬を取られつづけます。また、母の財産はすべて弁護士後見人が管理するので、本人と家族は後見人の許可なしにお金を使えない。後見人が母を施設に入れてしまったら、これは本来なら違法なことだそうですが、施設と示し合わせて、家族と会わせないようにすることすら、実際に行われているという。これは大変だと思い、即時抗告を名古屋高裁に起こしたんです
引用元:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53160?page=2

わたしも成年後見人経験者ですから、娘さんの言っていることはよく理解できます。

しかし、なんでこんなことになってしまったのかはすごく不思議で、そのプロセスが元記事には書いてあります。精神鑑定をいいかげんに行った医師、認知症の専門家が実は少ないという現状・・・どういう判決が下ったかについては、最後にリンクを貼りましたので、そちらから読んでみてください。

娘さんと包括の間に、いったい何があったのか?

地域包括支援センターの担当者がなぜそういう行動を取ったのか、娘さんと包括の間にいったい何があったのか?そこは記事を読んでも分かりませんでした。しかし、途中からは自分のミスを認めない、行政としては認められないという醜い保身が読み取れます。

成年後見制度という視点だけでなく、医師のいいかげんな精神鑑定が行われている現状も怖いですし、この包括の判断もよく分かりません。身近にこんな危険が潜んでいるなんて、思いもしませんでした。成年後見制度の問題点については、このブログのカテゴリ「成年後見人」を読んでみてください。後見制度で困った方が、このブログに思いをぶつけてくださいました。

特に都会は注意!「弁護士・司法書士などの専門職後見人による成年後見制度の不正」について

2016.01.15

成年後見制度を利用する理由の第1位は、預貯金の管理や解約です。認知症になった親のお金を介護や医療費に充てたいけど、何も分からなくなってお金がおろせないとか、急に意識不明になって医療費をねん出したいのにできないなどが原因で、この制度を利用することになります。

わたしも認知症の祖母が入院した時、医療費をねん出しようとしたら、祖母の口座がどこにあるかも暗証番号も何もかも分からないので、やむを得ず成年後見人になって銀行を調査して回りました。認知症介護している人で、親のお金を把握してなければ、わたしのようにこの制度を利用する可能性はあります。

ジャーナリストの長谷川学さんのすばらしい記事に、感謝です!ぜひ読んでみてください!

今日もしれっと、しれっと。

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三重県桑名市 成年後見 訴訟
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2 件のコメント

  • くどひろさん、こんばんは。

    こちらの記事はあってはならない事ですね。

    成年後見を身内がする確率が近年低い理由や、専門後見として士業の方が7割も占めるとは、大問題です。
    身内が後見人となっても、いざ財産を開けたら使い込みなどあるので、なかなか上手くいかない事も理解できます。
    しかし、記事にもあるように、警察とお役人は「謝ったら負け」とでも思っているのか、本当に間違いがあっても頭を下げませんよね。
    地域の公共事業の手違いで、行われるはずの工事が行われずに、この3年ほど地道に掛け合い
    最終的には詳細を説明出来る書類が残っていた事で、それを根拠にやっと公共事業を行なって貰えたという事がありました。
    この時も、工事要望を提出する書類に要望聞き取りの期日が明記されており
    役所がその書類を適切に処理してないために起きた、未工事と言う事なのですが
    書類の写しがこちらにあったので、なんとか謝罪に近い状態に持って行けましたが
    何とかして逃げようとするのがお上の姿勢ですね。

    成年後見のおはなしは、他にも記事があり、大変勉強になりました。
    信託銀行などに相談出来るほどに資産のある方はまだ良いですが
    年金で細々介護生活を送る方に対しては、専門後見になると毎度手数料ばかり取られて
    介護費用の捻出も困難に成りかねず、今後制度改革が必要に成りそうですね。

  • 自分もてんてこ舞いさま

    成年後見はそもそも知名度がないうえに、急に必要に迫られて利用してみたらどつぼにはまるような人が多いので、こうやって発信しています。隠れ人気コンテンツでして、おそらく成年後見の実体験を発信している家族(プロは多い)が少ないからかもしれません。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)