認知症の祖母に参議院選挙の選挙権が復活してしまった!(成年後見制度)

今日は少しマニアックなお話かもしれませんが、ブログ読者の方は認知症にかなりご興味がある!ってことは、今日のネタも決して他人事ではないということで書いてみます。

祖母(89歳)は認知症のレベルが、”やや高度” という上から2番目のレベルで、典型的な症状としては、寝巻きの上に普段着を着てしまうとか、尿便失禁をしてしまうなどの症状があります。でも、とても穏やかでにこやかに療養型病院で生活しているので、特に病院内で迷惑をかけたりはしていません。

そんな祖母に対して、今度の参議院選挙から、”選挙権復活” ということになったのです。簡単に説明すると、成年後見人がついてしまった祖母は選挙権がはく奪されるというのが、つい数か月前までのルールでした。それがつい最近、選挙権を認めるということになったのです。

成年後見人であるわたしは、この選挙権復活をどう見たか

成年被後見人に選挙権回復のニュースを成年後見人であるわたしがどう思ったかのはなし という記事にも書いたんですが、選挙権復活を叫んでいる人はどう見ても、『自分で候補者を選ぶ力のある人たち』 だということです。

一方で、わたしの祖母(89歳)はというと、『自分で候補者を選ぶ力もないし、判断力もない』 人です。つい先日も試しに祖母に聞いてみたところ、案の定『わたしは選挙はよく分からない』 と言ってました。昨日、実家に帰ったので、選挙の案内が来てるころだと思い、ハガキを見てみると・・・・

ん?意味が分からない?参議院選挙のハガキ

世帯に1枚の参議院選挙の投票用紙がハガキで届いていました。えーっと、祖母の名前は・・・・あ、ありました!やっぱり選挙権は復活してました!

で、成年後見人はこの投票権をどうしたらいいのかな・・・・

ん?ハガキのどこにもその事は書いてない!!このハガキを見るに、そもそも成年後見人(私)がついていること自体、認識してないんじゃないのか??という感じを受けました。まだ調べてないけど、これって成年後見人が届け出るのか・・・といっても、つい最近決まったルールだし、そんなお知らせも来てないし。

成年後見人をやっていると、あらゆるところで制度が浸透していない(銀行とか郵便局、保険会社など)という感じを受ける場面が多いのですが、今回の選挙に関してもまたこのパターンなのかもしれません。慣れているのでいいんですが、このままだと選挙権は・・・・たぶん都道府県、市町村によって対応がまちまちなんだと思います。

今回選挙権が復活したのは、全国で14万人です。この14万票のうち、どれだけ選挙権を行使するのか、正直知りたいですね・・・この成年後見制度を利用している人で、認知症の人というのはかなり多いので、みなさんどうされるんでしょう・・・

今日もしれっと、しれっと。

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2 件のコメント

  • 勉強になります記事をありがとうございます。
    お恥ずかしながら私もつい3年程前まで成年後見人という言葉自体を知りませんでした。
    契約を扱う仕事をしていたもので、非常にレアケースでしたが、成年後見人と名乗る方による代理手続きをさせて頂く事がありました。サービス業者側も対応にまごつく事も多いと思います。

    確かに選挙の件は非常にデリケートなトピックスですよね。難しい問題ですね。
    復活の14万票。大きい数字ですね。私も非常に気になります。

  • サカイリさま

    コメントありがとうございます!

    選挙で14万票というと大きいのですが、サービス業のみなさまに認知度が深まる人数ではないですよね・・・銀行もいくつか回りましたが、1行2時間近く窓口でかかることも(笑)

    サカイリさまのご指摘のとおりデリケートなトピックスですが、なぜかこの件のニュースに関しては、認知症について語られないまま、気づけば選挙権が復活しておりました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)