遠距離介護・民生委員さんへ宛てた手紙をそのまま公開

民生委員さんへ宛てた手紙をブログに公開します。公開して興味ある方はいるのかな?ひょっとして意味がないのでは?と思ったんですが、最近ブログ読者になって頂いた方には今までの遠距離介護、認知症介護などの振り返りとしてはいいのでは?という思いで、公開します。

わたしは本当に運がいいな!って思うのは、コウノメソッドに出会ったのも、民生委員さんが急に訪問してくれたのも、すべて偶然だったりすることです。もちろんアンテナを必要以上に張っているので、いろんなものが自分の目に飛び込んでくる状態にはなっていますが、それにしても介護に関してはラッキーな事が多い気がしてます。

ちなみにこのお手紙を民生委員さんに出したところ、早速電話連絡が東京にありまして、わたしへの気遣いと今後ちょくちょく家の様子を見てもらうという事になりました。ほぼ無報酬というボランティアに近い民生委員さんが、ここまでしてくださるとは・・・大変ありがたいです!

もし遠距離介護で自分の手が回らない時、民生委員さんを頼る時にこの手紙の内容がお役に立てば幸いでございます。ここからお手紙の内容ですが、個人名、場所は消去しています。

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民生委員 ××様

先日は、どうもありがとうございました。今まで母と話した内容に間違いがあるかもしれないので、今の状態を説明させてください。

<母の介護認定と病名>
シャルコー・マリー・トゥース病(手や足の末端の筋肉が極端に弱る)で当初は要支援1だったのですが、祖母が子宮頸がんで2012年1月に入院してから、認知症が一気に進んでしまって、要介護1までランクアップしてしまいました。

診断結果はアルツハイマー型認知症の軽度です。先生から病名もはっきり言われたのですが、その事すら忘れて、『自分は年相応の物忘れ』だと思っていて、認知症だとは思っていません。たぶん認めたくないんだと思います。

手足も不自由なので、徘徊とかそういうのはないのですが、妄想はあります。妄想のほとんどはご近所の事で、誰かが亡くなったか、誰かに怒られたという話です。お隣の××さんの旦那さんが亡くなったという妄想は××さんから聞くまで7か月間ずっとで、隣の旦那さんが最近見当たらないとか、お葬式の黒幕が出てたとか・・・で、お向かいの××さんに亡くなったかどうかを聞きにいったと本人は言ってます。

自宅内ならなんとでもなりますが、家族以外はまずいので、ご近所に挨拶がてら認知症の件を言おうかなぁ・・その前に民生委員の方に相談しようと思っていたところ、祖母の写真の件で××さんだという事が分かり、助かった!という感じです。友達もおらず、人目が異様に気になるので、基本外に出ません。だけど家に1人なので、誰かと話したいらしく、ヘルパーさんや看護師さんと話し出すと止まりません。

<ヘルパーさんの役割>
買い物もヘルパーさんに頼る必要はない!と強がりますが、どうしても人目が気になってギリギリまで買い物に行かないので、よく冷蔵庫が空になります。それでヘルパーさんにみてもらうようになり、今は問題ありません。たまに一人で買い物に行くと、同じ物や余計なものを買ってきたりします。

ゴミ捨て場が遠くなったのは手足が不自由な母にとっては大変なのですが、ゴミ置き場に門番が立っているという妄想から、ゴミ捨てには1人では行きません。ここ半年はわたしかヘルパーさんがゴミ捨てに行っています。

<父の状況>
22年前に出て行った父とは別居中です。(離婚はしてない)この件も伝えてますが帰ってくる気はないので、わたしも最近ではほとんど連絡してません。父の別居の件で、××さんが調査しに来ているという妄想をしています。

<祖母の状況>
子宮頸がんのステージⅢaという状態で、高齢のため放射線治療のみ行って、今は××病院にいます。とはいえ元気だったりするので、病院から施設へ移そうと今探している最中です。わたしは祖母の成年後見人で、家庭裁判所から任命されてます。

1週間のスケジュール>
別紙がヘルパーさんと訪問看護のスケジュールになっています。誰とも話さない日が、日・月・水・土とあるので、できればこの曜日にたまに様子を見て頂くと助かります。

認知症は治る病気ではないですし、これからもっと進行していくのは確実です。ストレスのない環境を作るために、妄想話も同じことを何回も言うのもできるだけつきあうようにしています。頑固さも増してきているので、あまり環境を変化させず現状維持を心がけています。

<お願いしたいこと>
医療面と介護面はだいたい手を打ったので、お願いしたい事はただひとつです。お時間のある時で構わないので、“話し相手” になって頂ければ助かります。これで十分です。同じ事を何回も言いますし、思い込みや妄想で話を作ったりもしますが、短時間であれば、気づかないレベルだと思います。回数と時間を重ねるとおかしい事に気づきます。お手数おかけしますがこれから長くなりそうなので、今後とも宜しくお願い致します。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)