カリスマブロガーかさこさんに会って分かった介護に見合った働き方とは?

介護とはまるで関係のないあるセミナーに参加して、介護についての ”ステキな気づき” を得た話です。

あるセミナーとは、”ブログで好きを仕事にする方法~人気ブロガーが教える仕事につなげるブログ術” 。この主催者は、”本を読まない人のための出版社” という出版界では異端児のサンクチュアリ出版さん。セミナータイトル、サンクチュアリ出版という会社自体の面白さだけで、セミナーへの申し込みを1か月前に決めました。

このセミナーの講師は、 ”かさこさん” 。かさこさん作成のセルフブランディングブック(かさこさん自身の解説書ですね)を読みつつ、スマホをいじってセミナー開始までの時間を過ごしていた時に、わたしの中で劇的な変化が起きたのです!

かさこさんのセルフブランディングブック(かさこマガジン)↓
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か、さ、こ・・・・ この3文字どこかでよく見かけるような・・・・ どこだっけ・・・・(スマホをいじりながら、考えること10秒)

あっ!BLOGOS (LINE株式会社が運営する日本最大級の提言型ニュースサイト) に記事投稿している、あのかさこさん!わたしが毎日見ているBLOGOSの人気ブロガーが講師だということを、まさかセミナー開始5分前に気づくなんて。ということで、ブログタイトルが ”あの” かさこさんとなったわけです。
といっても、読者の方は??かもしれないので少し掘り下げますと、かさこさんの最近の有名記事は、乙武さん車椅子入店拒否の話です。とんでもない反響があったそうですよ。

そしてセミナー冒頭でいきなりプレゼンに食いつくポイントがあり、それをわたしは自分の遠距離介護生活とシンクロさせて考えてしまったのです。それがどういうことかというと・・・

会社を辞めても、なんとかなる?

講師のかさこさんが会社を辞めた理由は、”会社の社長とケンカしたから” 。ふだんの記事にもエッジが効いてますが、こういう時も男らしいなと。(ちなみにかさこさんって、名前で女性と勘違いされた方、男性ですよ)

これを文字通り読んでしまってはだめで、”ブログである程度フリーランスでもやっていけるバックグラウンドがあり、社長とケンカして会社を辞めてもなんとかなるから、ケンカした” と読み変えないとだめです。

これをわたしに置き換えると、”母と祖母の遠距離介護のために、退職した”。やはりこれも文字通り読んではだめで、”介護という現実がまさかの40歳でやってきてしまった、でもブログという副業をやっているから、生活は苦しくとも収入がゼロならない、介護を優先して退職できる!。こういうことになります。

どこが共通しているかというと、どちらもサラリーマン以外に収入があった という点です。かさこさんは、サラリーマンとブロガーを並行してやっていくつもりだったと講演で言ってました。わたしもブログを副業にして9年が経過していますが、介護という現実がなければ、おそらくサラリーマンとブロガーを並行して続けていたはずです。

ここで思ったんです、ん?こういった副業って単に収入が増えるだけでなく、介護生活にもつながるんじゃないかって?

ブログが介護生活を豊かにする

40歳になると、給与から介護保険料が天引きされるようになります。この恩恵を私の家族も受けていて、国の制度ってありがたいな!そう思います。でもこれは介護される側の制度であって、介護する側を守ってくれるわけではありません。介護という現実をいきなり突き付けられた時に、特に遠距離介護の人は ”介護退職” という選択をしたり、無理をして仕事との両立を図ります。

介護のストレスを倍増させてしまうひとつの理由として、”サラリーマンという働き方に、介護生活を合わせようとする” ことが挙げられます。会社は週5日、決まった時間に出社し、決められた時間に退社をします。一方で祖母が入院する病院からは時間や曜日に関係なく電話が来ますし、認知症の母は会社の会議中に何度も電話してくる・・・・サラリーマンという決められた時間の枠の中とは全くもってマッチしません。だから・・・

”ブログで好きを仕事にする” これが本当に実現出来たら、介護生活も豊かになると思いませんか?会社や組織に依存しすぎてしまうと、介護する側もされる側もどっちも不幸です。10年前の大企業が突然倒産する時代です、わたしのように突然介護生活が始まってしまう可能性だってあります。

だからサラリーマン以外の何かを、常に磨いておく必要があるんです。そんなことを改めて考えさせられるセミナーでした、そしてそういう思いをもった人がたくさんいるという事も分かりました。

ちなみに・・・エッジの効いた記事を書くかさこさんに実際お会いしてお話してみると、まるでエッジのない(笑)温厚な語り口、そしてお人柄でした!


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか