認知症の母の「同じ話」が消えたとき
母が5年以上、繰り返しわたしに言い続けてきた話です。わたしの返事はつれないもので、 母に事実を伝えて、会話のラリーが終わるというパターンを何百回も繰り返してきました。ところが最近は、 あれだけ何度も繰り返してきた「川」の...
母が5年以上、繰り返しわたしに言い続けてきた話です。わたしの返事はつれないもので、 母に事実を伝えて、会話のラリーが終わるというパターンを何百回も繰り返してきました。ところが最近は、 あれだけ何度も繰り返してきた「川」の...
昭和18年生まれの母が、最近79歳になりました。母の誕生日にはいつも下記のような記事を書いて、アップしてきました。今年もいつもと同じ、寿司とケーキでお祝いしたわけなんですけども、盛岡で有名なタルトタタンさんの小さいケーキ...
先日、母をものわすれ外来へ連れて行ったら、 と威勢のいいシニア女性が、母のはす向かいに座りました。 女性の右手にはリアルゴールド、そしてマスクはしていません。母に向かって、どこから来たのか、何にし来たのかと質問を始めまし...
夕食は無印良品のソースで作ったナポリタンと、レタスとまいたけが余っていたのでサラダにした。 17時の盛岡はまだ明るくて、太陽の光で夕食を食べられる。だけど認知症の母はカーテンを閉めたがる。そして自分が布団を敷いたかどうか...
朝、台所の前で立ち尽くす母。 影から様子を見ていたところ、目の前には洗顔後に塗るいつものローションとファンデーションがあった。 歯を磨くには、歯ブラシと歯磨き粉がいる。でも目の前には、化粧道具しかない。歯ブラシと歯磨き粉...
ある日の実家の居間の見守りカメラの映像。 居間がめちゃめちゃキレイに片付いてます。キレイに片付いているならいいのでは? と思われるかもしれませんが、見たところ本当に何もありません。 何もないというのはどういう状態かという...
わたしは今東京に居て、認知症の母は岩手の実家に居る。なのに母は、いるはずのない息子を呼んでいる。こんな状況が続いているのだ。 見守りカメラに映る母の姿 最近になって、母に電話をする回数が増えた。デイサービスの送迎車が来る...
わたしが夜、自分の部屋に戻って仕事を始めたあとの認知症の母の行動の話です。 わたしが「おやすみ」と母に言うと、母は「それじゃ、寝よっかな」と必ず言います。本当にそのまますんなり寝る日もありますが、6割近くの確率ですぐには...
わたしは東京で見ているテレビ番組と、岩手で見るテレビ番組を変えています。 岩手に帰省したら、それこそ地元でしかやってない番組やニュースを中心に見るようにしていて、それでもキー局の放送が多いので、東京のテレビ習慣のまま岩手...
認知症の母を病院へ連れていくとき、万が一に備えて布の失禁パンツではなくリハビリパンツに履き替えてもらうようにしている。失禁パンツは尿を1回分ギリギリ吸収するが、量が多いと対応できないので、念のため2回分は吸収できるリハビ...
最近の母は、主語の間違いや入れ替わりが激しくなりました。例えば、 この話は、母の妹のまなみと娘のようこが入れ替わってます。ようこの子どもたち(母の孫)は、わたしが帰省しているんだから家に来ないのかと言いたいのです。 最初...
2019年6月の記事で、認知症の母が洗濯物を乾かないうちに取り込む話を書いた。3年経った今も継続中で、わたしは洗濯物を外に干すのは午前中だけと決めている。理由は、母は昼食後に乾いてない洗濯物を畳んでしまうから。ひどいとき...
朝5時20分。 冷蔵庫のホワイトボードに「ひろ、2階にいる」と書いておかないと、牛乳をパックで直飲みして朝ご飯にしたり、何も食べなかったりするので、前日の晩に忘れずに書いておきました。 母はその文字を見て、朝食の準備を始...
認知症の母と接する際の基本姿勢はこれだ。 残念だけど、今伝えたことも、さっきデイから帰ってきたことも、明日の通院のことも、母は全部忘れるし、分かってないだろうといつも思っていて、いい意味で「諦め」の割合が増え、分かってい...
1年に1回、認知症の母に長谷川式認知症スケールを受けてもらっています。 テストを受けるタイミングは、「1年経ったので、テストお願いします」という感じで、いつもわたしのほうから病院側へ打診しています。2013年から受け始め...
岩手の実家の母の寝室は6畳の和室と4畳のフローリングからなり、合計10畳の広さがある。6畳の和室のほうは畳で、母はそこに布団を敷いて寝ている。 築50年以上経った隙間だらけの寝室で、母は死ぬほど寒いのに掛布団を用意しなか...