【工藤広伸の作品一覧】介護にあった失敗しない本の選び方

2015年からだいたい年1冊のペースで本を書き、累計で6作品になりました。

介護がIT技術のような著しい進化を遂げていればわたしの書いた本も劣化していくのですが、それほど大きく進化していないので、過去作品を手にとっても古さは感じないと思います。

それぞれの作品は、読んで欲しい読者の世代や介護歴をイメージして書きました。この記事ではわたしの本の選び方を図解で解説します。

工藤広伸の著作一覧(6作品)

出版した本はブログのまとめではない!

「ブログの内容がよくまとまっている」というレビューや書評を頂くのですが、間違いです。

本はできるだけ書き下ろしを目指して、スタートします。途中でブログに書いた話のほうがいいと判断すれば、そちらに差し替えることはあります。差し替えるときもブログの内容をコピペすることはなく、必ず加筆修正をしています。

本を執筆している間はネタAは本に、ネタBはブログにとネタの振り分けをいつも行っています。なので本を書きながらブログを運営していると、ブログネタが枯渇してきて大変な思いをすることもあります。

著者が想定する読んで欲しい介護者の世代と介護歴

認知症介護を後悔しないための54の心得

イメージする読者層は、30代前半から60代前半くらいの方です。わたしの本を読むのが初めてで、認知症介護に特化して情報を得たい方には、やはりこの本をオススメします。

介護未経験者より、介護が始まってすぐの人や何年か認知症介護をした人が読むといいと思います。ベテランはイメージしなかったのですが、ベテランで読まれる方も結構います。

この本の基になった、電子書籍もあります。月額980円Amazon kindle読み放題の対象本 → 30日無料体験を始める

医者には書けない!認知症56のヒント

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工藤 広伸
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医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得

認知症介護で倒れないための55の心得

イメージする読者層は、30代後半から60代前半くらいの方です。この作品だけ特殊な作りで、わたし以外の介護の話も多く載っていますし、本の引用もあり、割と認知症介護歴の長い方を意識して書きました。

医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得

がんばりすぎずにしれっと認知症介護

イメージする読者層は、最初は60代から80代を想定していましたが、60代中盤以降を最近はイメージしています。

この本は赤旗さんからのお仕事がベースで、20回新聞連載したあとに、20回分加筆しました。新聞の読者層が60代以上という話だったので、その世代を意識して分かりやすい平易な言葉で、文字数も少なめ、挿絵多めという作りになりました。

老老介護をされている方や、親が介護で大変な思いをされているご家庭で親に渡すといいと思ってますが、メンタルに訴えかける内容なので、世代問わず若い方も読んでいるようです。

世界アルツハイマー月間2019の推薦図書です。

がんばりすぎずにしれっと認知症介護

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がんばりすぎずにしれっと認知症介護

ムリなくできる親の介護

イメージする読者層は30代前半から60代前半くらいの方で、介護歴は未経験からベテランまで幅広くカバーしているのが、この本です。介護が始まる前から、介護が終わって相続までを対象にしていますので、4作品の中では一番広くカバーした作品と言えます。

特に介護と仕事の両立をされている方、これから介護が始まるかもしれないと考えている40代、50代に特に読んで欲しいです。わたしの文章スキルが大幅にアップしていて、ページ数は多くても読みやすいはずです。

また、この本だけ「認知症」という言葉が本タイトルにありませんが、認知症の話はしっかり載っています。

親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと

この本は全世代に対応していて、介護歴も未経験からベテランまで幅広くカバーしています。世代や介護歴というよりかは、タイトルからまずは遠距離介護している人向けと思われるかもしれません。

しかしこの解釈は間違えていて、むしろ在宅介護している方が、少しでも近すぎる介護の距離を離すためにも利用できます。図表やチェックリストなどが豊富なので、とても読みやすい仕上がりです。

親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと

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親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること

この本も全世代に対応していて、介護歴も未経験からベテランまで幅広くカバーしています。わたしの作品の中で、最もこれから介護が始まる人に向けて寄せた内容になっています。

介護歴が長くなった人には特に福祉用具(手すり、歩行器、介護ベッド、車いす、杖など)を使って、親の自立を引き出すための工夫を知って、もっと介護をラクにして欲しいと思っています。

親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること

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介護歴と世代を当てはめた本のマトリックス

上記をマトリックスにすると、こんな感じになります。

どの本にも愛着があります。これらマトリックスを参考にしながら、自分にあった本を選んでみてください!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか