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血便が出て母を肛門科へ、院内トイレで大騒ぎした話

デイサービスの連絡帳に、「血便が出た」と書いてありました。

これまでも母は何度かあって、最初は消化器内科で大腸内視鏡の検査をしてもらって異常がなかったので、今は肛門科に通っています。直腸が外に出てくる直腸脱による出血がほとんどですが、たまたま通院のタイミングだったので、先生に診てもらった時のお話です。

肛門科で便失禁

肛門科の診察は、ベッドで横向きになってお尻を先生のほうに向けて診てもらうスタイルで、カーテンで仕切られています。認知症の母は会話にならないので、わたしがベッドの真横で先生と話をします。

この日は朝から便失禁が2回あってリハパンを2回交換したのですが、病院のベッドの上でリハパンを下ろしたらまた便がついていたので、診察後に新しいリハパン交換が確定。

先生に血便の件を伝えると、肛門から30㎝くらい内視鏡で中を見ようということになって、検査のために坐薬を2個投入。15分後に便が出るというので、受付に行って女子兼障害者用トイレに男性のわたしが介助で入っていいか確認し、OKをもらいました。

母は坐薬で便は出ていないというのですが、何度も騙されてきたのでトイレまで歩行介助して、便座に座らせるともう便は出ていました。診察のあと持ってきたリハパンに交換したので、替えはゼロ。そこで病院でリハパンを購入し、急いでトイレに戻りました。

母はいつも落ち着きがなく、黙って便座に座ってられない可能性もあったので、リハパンの購入はダッシュでした。リハパンだけキレイに交換できればよかったのですが、ズボンを下げたときにズボンにも便が付着し、ズボンも交換が確定。

念のため持参した着替えのズボンに履き替えつつ、さらに持参したビニール手袋、おしりふきでお尻の汚れを拭き取りました。自宅のトイレではなかったので、女子トイレから私の「あー」とか「わー」とかいう男性の声が、病院の待合室に響いたことでしょう。

内視鏡検査でさらに便が出たら、病院がズボンを貸してくれるとのことで、最悪の事態を想定しながら待ったのですが、内視鏡は異常なしで痔の症状があったらしく、注入する軟膏が処方されて終了でした。

いつも外来へ通院する際は、肛門科でもものわすれ外来でも眼科でも着替えのズボン、靴下、リハパン、おしりふき、ビニール手袋、オムツが臭わない袋を必ず持っていくのですが、意外と使わずに済むことが多いです。しかし今回はフルセット使って、足りなくなりました。

まだ家で処理するほうがラクと思ったので、今後家はラクに感じるようになるかもしれません。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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