日本初の福祉の学園祭「TOKYO SOCIAL FES 2016」に行ってきた!

TOKYO SOCIAL FES 2016

11月13日(日)、東京・上智大学で「TOKYO SOCIAL FES 2016」がありました。

たまたまテレビで告知を見たのと、自分のブログ広告にも表示されていた(介護福祉というくくりで、おそらく表示されたもの)ので、なんとなく参加してみました。

東京都主催という割に、ネット告知もしっかりしていたし、SNSを使った集客、イベント企画も他の介護・福祉イベントとはまるで違っていたので、官主導の感じがまるでありませんでした。

介護・福祉系イベントって、決まったフォーマットで、登壇者と参加者が眉間にしわを寄せがちで、慈善事業感がほとばしっているのですが、いい意味でゆるいイベントでした。

いつもは、印象に残ったところだけ切り取って記事にすることがほとんどですが、珍しくイベント全体をご紹介したいと思います。

TOKYO SOCIAL FES 2016

次世代車イス、力をサポートしてくれるスマートスーツなどの最先端テクノロジー体験、福祉というお仕事についての相談、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士ってなんだ?といったブース、講堂では講演がありました。

TOKYO SOCIAL FES 2016

こういったフードゾーンもあって、いろいろ楽しめるフェスでした。一番特徴があったのが、ステージ企画でした。

わたしが参加した講演

サッカー元日本代表・北澤豪さんと、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致のプレゼンターでパラリンピアンの谷真海(旧姓佐藤)さんも驚く!福祉の神技ということで、理学療法士の内山結城さんによる介助テクニックが披露されました。

その後、「日本一カッコイイ介護福祉士」も登場!トークライブということで、夜勤看護師&YouTuber関根理紗さんだったり、モデル&介護士である上条百里奈さん、わたしも寄稿している認知症ONLINEの川上陽那さんなど8人によるゆるいトークセッションでした。

TOKYO SOCIAL FES 2016

介護・福祉業界で働くかも?という人向けなので、介護職に対する3Kなイメージしか持っていない方にはすごく刺激になったのではないでしょうか?新刊で副業について書きましたが、こういう面白い組み合わせをした働き手はもっと増えると思っています。それを介護や看護と組み合わせるって、とてもすばらしいです!!

最後は、車イスダンサーの神原健太さん、聴力を失うも音楽とダンスが好きなダンサーtomosukeさん、手話通訳ができるケアマネ兼ダンサーのBUTOUさん(記事下写真)によるステージでした。なんと表現していいか分からないのですが、とにかくすごい!としかいいようのないパフォーマンスでした。

先日行ってきた超福祉展もそうですが、介護や福祉系イベントもカッコよくなってきたし、カワイイし、おしゃれです。ボランティア精神にあふれるのもいいのですが、イベントできっちり収益を出して、儲けて欲しいと正直思います。そういうイベントや人材が増えていくことで、3Kばっかりなイメージを打破して欲しいです。

わたしの収穫は、理学療法士ブースで立ち上がりの実体験をしたことですね。母が立ち上がりに時間がかかるので、どれだけ大変なのかを椅子の高さで実験してきました。介護のお仕事を考えている方は、いいイベントだと思います。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか