遠距離介護の心臓部を認知症の母に破壊されそうになったので対策した話

8月にこんなブログ記事を書きました。

実家のWi-Fiルーターを新調しまして、見守りカメラなどサクサク動くようになりました。そこまでは良かったのですが、ルーターが変わったからでしょうか?

この12年、Wi-Fiルーターには見向きもしなかった母が突然、ルーターを触りだしたのです。コードを抜かれると、見守りカメラの映像が見られなくなるだけでなく、遠隔でエアコンの操作ができないので熱中症の心配もあります。

盛岡はだいぶ秋めいてきたとはいえ、遠距離介護の心臓部を破壊されるともう、わたしは遠隔で何もサポートできません。この前なんて、このルーターを2時間×2日ほど触り続け、見守りカメラを通じて「やめて~」と絶叫していたのですが、ずっと触り続けました。

ルーターのランプにビニールテープも貼ったし、今回のルーター(下の写真の中央)は黒いのでむしろ目立たないのに、やたら触るので対策が必要になったのです。

真ん中のWi-Fiルーターを触ってしまう母

ルーター収納ケースがある!

認知症介護対策ではなく、むき出しのルーターが部屋の雰囲気を壊すとのことで、ルーターを収納できるケースが販売されています。いつもお世話になっている山崎実業のルーターケースを買ったのですが、まさかの採寸ミスでルーターが入りませんでした。

購入したもののサイズが合わず!

それで下記の写真のように、引き出しの影にルーターを置いて、母には見えないよう工夫をしました。また固定電話をゴミ箱に捨てる事件も起きたので、電話を壁に掛けられる穴を見つけ、ネジで固定してみました。

ネジを埋め込んでこの上に固定電話を乗せる
固定電話を固定し、ルーターやスマートスピーカーは奥に隠しました

あとスマートスピーカーも触るので、実家に戻ると毎回音量がMAXになっていてビックリしていました。スピーカー自体も引き出しの影に隠して、対策済みです。

ネット環境の悪化を懸念しましたが、それほど影響なかったのでこれで様子を見たいと思います。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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