【介護職の方は要注意!】介護家族がよい施設や病院を見抜く方法

介護愚痴
デイの調理担当の60代女性
わたしはね、もう68歳なんですけど、こちらで働けて本当によかったと思ってます。まだ3か月目なんですけど、楽しくってしょうがないんですよね。いろんな病院や施設で料理を作ってきましたけど、ここが一番です

ちょうど1年前、母をだまして連れて行ったデイサービスで、最初にお話させて頂いた女性です。立ち話で30分近くお話しました、初対面なのに(笑)

この事を母は当然忘れていますが、わたしの記憶にはかなり鮮明に残っています、なぜか?

「施設で働いている人が、とにかく楽しそう」

その職場が楽しいかどうかなんて、介護家族は聞く機会はないのかもしれません。でも、うちは聞くことができました。このとき思ったこと、それは、

「楽しそうに働いている人が集まっている施設や病院に、家族を任せたい」

介護家族は、同じように考えるのではないでしょうか?この話とは対照的なことが、ネット上で起こってます。

介護離職の話

介護離職ゼロより先に、介護職の離職率ゼロが先!というご意見を、ネット上でよく見かけます。

「介護離職ゼロとかいう前に、まずはうちの職場からなんとかしないとだめだな」
「安倍さん、少しはうちの現場を見てほしい」

異論はないのですが、この意見をFacebook上で見かけることがあります。よーく見ると、まずお名前がオープン、そして、職場まで・・・。幸い、身近な方ではなくホッとしたのですが、知り合いだったらきっと、

「あの施設って、ギスギスした職場なんだ・・・何か影響がなきゃいいけど」

こう考えたと思います。正直、愚痴のない職場はないし、みなさん大変な思いをされていると思います。でも万が一、こういった意見を見つけて、職場までオープンにしてあったら、その施設や病院は除外したいと思うはずです。

施設口コミサイト以上の、強烈な口コミになります。Facebookの細かい設定が分からない、けどきっつい160㎞のストレート級の愚痴を言う方・・・たまーにいらっしゃいますので、お気を付けください。

最初に登場したデイの方の話は、未だに母にするようにしています。そうすると母も、「こんないいデイサービスに、通えてよかった」 と言ってくれます。

「働いている人が、楽しそうな方がいい!」

改めて思った事です。こうやってヒアリングできる機会に恵まれることは少ないかもしれませんが、ふとした瞬間に自分の職場についてお話する方は結構いらっしゃいます。ポジティブな意見を聞けた時、いい病院や施設を見つけたことになるのかもしれません・・・

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか