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認知症の進行は、軽度 → 中等度 → やや高度 → 高度
我が家は祖母がアルツハイマー型認知症なので、このタイプに特に興味があります。認知症の約半分が、このアルツハイマー型認知症と言われています。進行レベルには個人差があり、今日は 「進行レベルの4段階」 についてのお話です。
ネタ元はBSジャパン「教えて!ドクター家族の健康」ですが、関連情報も加えて解説していきます。
アルツハイマー型認知症には4つのステップがあり、軽度→中等度→やや高度→高度 と進行していきます。各ステップで認知症の方が、どんな行動を起こすのかを見ていきましょう!
軽度
- 夕食の段取り、家計の管理、買い物に支障をきたす
- 買い物で必要なものを、必要なだけ買う事ができない
- 誰かがついていないと、買い物勘定を正しく払えない
- 自分で衣服を選んで着る、入浴など家庭生活はなんとかなるが、社会生活で困ることがある
初期とも言われる軽度認知症は、全体の3割程度で全国で160万人いらっしゃいます。うちの母がこの軽度レベルで、買い物は余計なものを買い、メモを書いてお店に行っても全然違うものを買ってきます。
冷蔵庫にあるもので作る分には大丈夫ですが、献立を考えることができません。小銭をうまく使えずに、財布にどんどん貯まっていくという事も起こります。
中等度
- 介助なしでは適切な衣服を選んで着ることができない
- つりあいのとれない組み合わせで衣服を着る
- 買い物を一人ですることができない
- 毎日の入浴を忘れることがある、自分で体をきちんと洗う事はできる
- 家庭生活でいろいろなことを1人でできなくなり始める
軽度との違いが微妙ですが、衣服という見た目で分かるのがひとつポイントです。また注意力が散漫なところがみられ、母がたまに中等度に踏み込む事もあります。風呂には、1年近く入ってないです。(症状には波があります)
やや高度
- 寝巻きの上に普段着を重ねてきてしまう、靴の左右を間違う
- 入浴を嫌がる、体をうまく洗えない、風呂から出て体をきちんとふく事ができない
- トイレの水を流せない
- 尿便失禁がみられる、施設入所の可能性が高まる
祖母がこのステップです。寝巻きの上に普段着をきます・・・これって認知症特有の症状なんですね。トイレの水は流せないし、失禁もあります。数年このレベルを維持していて、次のステップへは移行しないんじゃないかな?って思ってます。
高度
- 言葉が途切れ途切れになる、完全な文章を話せなくなる、日常会話ができない
- 歩行能力の喪失、歩くのが難しい
- 介助なしでイスに座れない
- 笑う能力の喪失、嚥下運動は保たれる
- 意識の低下、昏睡
4つの進行レベルのスピードは?
軽度から中度、中度から高度への進行に要する期間は、2年~3年。全経過で10年~15年、若い方の認知症は各段階1年で進みます。
我が家に当てはめると、祖母は89歳でやや高度の認知症ですが、ここ数年変化はありません。一方で医学的にも若いと言われた69歳の母は、軽度の認知症ですがスピードはゆっくりでキープできています。
4つの進行レベルと要介護度との違い
4つの進行レベルは、「要介護度」 とは違うものです。認知症が重度だと介護ランク(要介護1など)は高くなりますが、軽度だから要介護1という事ではありません。必ずしもリンクしません。
介護施設を検討する時に、認知症の方の受け入れ可否がまずありますが、要介護度に加えて、この進行レベルも抑えておくといいです。介護施設のタイプは有料老人ホーム、サ高住など様々です。
認知症は特別な条件にあたるので、LIFULL介護 で当てはまる介護施設の種類をチェックしてみてください。
認知症の受診に踏み切るまでにかかる時間がひどい!
アルツハイマー型認知症の発見のきっかけは、
- もの忘れが多くなる
- 同じこと何回も言う
- 怒りっぽくなる
- 『えっ!』と感じることが多くなってきた
- 意欲がなくなってきた
というのを、家族がいかに早く気づくかが重要です。しかし、気づいてから1年以内の受診はたったの1割です。
2年~3年経って受診というのが平均で、中には7年~8年経って受診という強者もいます。もの忘れは年相応に起きるからなかなか気づかない、だから受診しないということです。
MCI(軽度認知障害)の可能性も
ひょっとすると、認知症予備軍と言われるMCI(軽度認知障害)の可能性もあります。アメリカでは5割が認知症を発症、4割が現状維持、1割が回復というデータがあります。
簡単なテストで、「あたまの健康チェック」というものがあります。10分の電話によるテストで、「認知症ねっと」で購入できます。97%の正確性を実現しています。ムリに連れていくことができない場合、母の日や父の日のプレゼントとして、テストを受けてもらうと効果的です。
今日もしれっと、しれっと。
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