認知症の当事者が語る「自分らしく生きるために心がけている3つのこと」

先日のBS日テレ深層NEWSに、認知症ワーキンググループ(認知症当事者の集まり)の共同代表である佐藤雅彦さん(60歳)が出演されていました。佐藤さん自身がお話されてた、自分らしく生きるために心がけていること3つをご紹介します。

自分らしく生きるために心がけている3つのこと

1.楽しい記録をとる

佐藤さんは写真を撮ることがお好きなので、ご自身のタブレットで花を撮影されたりしています。

2.人とつながる

会話のキャッチボールをすることがとても大切とお話されていました。

3.やりたいことをする

わたしたちから見るとどれも普通のことのように思えてしまうのですが、認知症の方自らが意識してこれら3つをやっていくというのはとても大変です。しかも年齢を重ねると、こういう事におっくうになるものですよね。

「失った機能を嘆くのではなく、今ある機能に感謝して生きる」
「認知症であっても不便であるけど、不幸でない」
「できないことは人に委ねる、できないことにくよくよしない」

こういった事も認知症の当事者の方が語られると、とても深いですよね。もっというと認知症の先輩が、認知症の人に語ることも大切なようです。そういったものが極端に少ない世の中なんだと。

医者がプライドを傷つけるような説明をしたりすることもあり、なかなか当事者の気持ちを理解してあげることは難しいですよね。ただ佐藤さんのように発信する方が増えていくと、介護する側も勉強になりますよね。


【2024年講演会予定】
10/19(土)宮崎県えびの市 → 講演の詳細・お申込みはこちら

にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか