7月は介護と仕事の両立で疲弊、仕事を手放す決断も必要!

7月にあった介護イベントや介護で起きたことを箇条書きで振り返ります。ちなみにブログには書かず、音声配信でだけお伝えしたものも含んでいます。

  1. 5軒目の介護施設(グループホーム)を見学しに行った
  2. 母のリハパンを交換中に、4回連続の尿失禁を食らった
  3. 東京に居たとき、岩手の母がトイレ前で倒れ、訪問看護師さんに助けてもらった
  4. その際にカーペットの上に便が出て、わたしが便のニオイ消しに追われた
  5. 朝5時になぜか居間で尿漏れがあり、母が畳に大きなシミを作った
  6. 母が尿取りパッドをトイレに詰まらせ、水道業者を呼ぶ騒ぎになった
  7. 入れ歯の前歯が紛失し、緊急で歯医者を予約して治療を完了させた
  8. 帰京する日の朝、時間がないのに大量の便失禁でキレてしまった

7月は本の執筆に加え、講演会が3つありました。さらに他の仕事も、なぜか7月めがけていろいろと入ってきて、いくつかは8月にずらしてもらうほど追い込まれました。フリーランスの宿命と言いますか、ありがたいことですが偏りがすごかった!

正直、もう介護と仕事の両立なんてできないと思いましたし、こんなに怒ってばかりの月はそうそうないと思います。

特に母の介護はわたしの予定に関係なく、容赦なく襲ってきます。その内容も7月は特にひどかったので、やはり仕事のスケジュールは余裕を持たせておかないといけないです。

その中でもきつかったのは、3、4、6、7です。こんな介護、めったにあるもんじゃないですから。ブログに書かなかった7は、遠距離介護中に歯医者に駆け込み、1日に3往復して完了させましたし、4のカーペットの便掃除は、室温30℃の廊下で汗だくになりながら2時間格闘しました。

6のトイレが使えないのもなかなかで、緊急性が高く大慌てでした。今回はノウハウと水道業者が見つかったのでよかったのですが、今後出費が増えるかもしれません。

それでも予定していた仕事はすべてやりきったのですが、母に厳しく当たった回数も過去最高だったように思います。厳しく当たっても改善はされないし、何も生まれないことくらい分かっていますが、それでも感情が溢れる感じでした。今までの小さな蓄積もありますから。

母も好きでわたしに負荷をかけているわけではないとはいえ、仕事の納期直前とか、今から出発するときとか、わざとやっているとしか思えないタイミングで失禁したり、介護のトラブルが発生したりして、ちょっと普通を保てないほどでした。

これからもっと介護が大変になっていくとして、やはり本の執筆と介護を両立させるのは厳しいかもしれないと思い始めています。オファーを頂いているものはやりきるとして、仕事を手放す決断もしないといけないかもしれません。

といいつつ、講演会はかなりキャンセルさせていただきまして、その判断は正しかったと思っています。本当は講演のお仕事は大好きなのでむしろやりたいのですが、こんな介護の状況では無理でした。遠距離介護の期間を短くして、頻度を増やしたのもいけないかも。

ブログも音声配信も好きでやっていることですし連載も楽しいので、どこで時間を作るべきか……。生活も余裕があるわけではないので、仕事を手放すなんて発想は全くないのですが、介護がより大変になる想定はしておく必要があります。

おそらく8月は少し落ち着くはずなので、まずは自分自身を立て直したいです。心の余裕のなさは、介護に悪影響を及ぼしますね。

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

親の立場から一言言わせていただいてもよろしいですか。
子供には「仕事をしてほしい」

子供の方がこの先ながく生きていくはずですし、生きていて欲しい。
仕事がなければかないません。

自分の生活を大切にしなさい、と望んでいます。

匿名さま

ありがとうございます!

あくまでわたし自身の話でしかも本を書くのが大変過ぎて手放したい!という話ですので、仕事より介護を優先して欲しいと皆さんに発信しているわけではありません。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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