失敗しない介護施設・老人ホームの5つの選び方と利用法

遠距離介護セミナー

「遠距離介護」 とgoogleに入力すると、トップに出てくるのがNPO法人パオッコさん。そのパオッコさん主催の遠距離介護セミナーに行ってきました。(毎年参加しておりますが、今回は撮影許可証を頂きました)

NPO法人パオッコ

今回のテーマは、

「その施設、親にとってあなたにとって、安心?安全?」

介護弁護士・外岡潤先生

「介護弁護士」 というジャンル、聞いたことあります?

施設での介護トラブル(老人ホームでの転倒骨折等)、後見制度、相続などを扱う弁護士さんなんですが、全国の介護施設を訪問して手品や日舞を披露されるという珍しいお方。そういった取り組みから外岡先生は、マンガ「ヘルプマン20巻」の巻末に登場しています。

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何か施設との間でトラブルになったら、まず外岡先生みたいな介護弁護士さんがいる!ということだけ、覚えておくといいと思います。といっても、おひとりだけ?かも。

失敗しない介護施設の選び方と利用法

外岡流・施設選びの5つの掟を教えてもらいました!

  1. 近所にオープンの施設は、大抵泥船である
  2. 大々的に広告する大手は避ける
  3. 転倒・骨折したらどうなるか?を聞く
  4. 施設長には絶対会いなさい
  5. 現場職員が疲れていないか?ストレス具合は?

さらに聞くこととして、

  • 看取りはできますか?どこまでやってくれますか?過去の例は?
  • どんなときに退去することになりますか?

とにかく比較をして、目を養う事が大切というお話でした。本当にその通りです。

一番心に響いた言葉、それは 「やらない理由を探しがち」 。どういうことか?例えば、入ってしまった施設で事件やトラブルにあっても、「環境を変えると本人によくない」、「いろいろ家具など持ち込んだから、引越が大変」とかとか。

結局、介護者があれこれ理由をつけて面倒だから、ちょっと事件があっても施設を変えないでいるということです。外岡先生は、常にプランB(脱出先)を考えておくこと と言ってました。亡くなった祖母が大腿骨骨折を病院でしてからというもの、わたしもこのスタンスで考えるようにしてます。

もひとつ、「お金とサービス内容は比例しない」、「無届けホームでもいいところもある」 というもの。なんとなく高いお金を払って、きれいな施設に入居させたら、介護者は満足しがちです。

ところがそんなことはなく、きれいな施設に行ったら驚くほど静かで、みんなが車イスとか、逆に無届けでもスタッフが温かくて介護を受ける人にはすごくいいとか・・・はなから否定してはいけないとのことでした。

これ施設だけでなく、病院選びも同じことです。大きくてきれいな病院で診察受ければ満足、違いますよね?

パオッコさんの遠距離介護セミナー

遠距離介護セミナーは1年に1回、10月頃行われることが多いです。年々参加者は増えていて、東京開催はあっという間に100名の定員が〆切になるほどの人気です。現役で遠距離介護している方の体験談も聞けますよ!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか