認知症と「くもん、いくもん!学習療法」

百ます計算

東北大学の川島隆太教授と聞いて思い出すのは、ニンテンドーDSの 「脳を鍛える大人のDSトレーニング」 ですよね?脳トレブームを巻き起こしました。

この川島先生が認知症の脳機能の研究もされていて、子どもたちが通うあの公文式で 「くもん学習療法」 を実施しているのご存知ですか?導入施設もすでにあるので、聞いたことあるかもしれません。

2014年3月上映の映画「僕がジョンと呼ばれるまで」は、この「くもん学習療法」の話だったんですね・・・上映する映画館がかなり少なくて、スルーしたんですが見直したほうがいいかな?

くもん学習療法とは?

くもんといえば子どもというイメージですが、高齢者向けのくもんがあります。何か特別なものではなく、簡単な読み書き、計算を解くという子ども向けくもんを認知症の人にも展開したものです。

前頭葉を刺激した結果、発語できない人が発語したり、解けたことを褒めたり、コミニケーションをすることで改善されることもあるとか。

うちはくもんではなく、100マス計算をしばらくやってました。3か月くらいは続いたんですけど、やはり独居ということと、先生役がいないのが欠点。わたしが先生の役割をやらないといけないんですが、

「おー、できてるねー」

と、褒め方が甘いんですよね。また先生がいつもわたしなので、刺激が足りない・・・・

我が家では、こちらの 「100マス練習帳」 (小学生向け)を、認知症の母(70歳)にやってもらっています。

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<百ます計算>
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母は独居なので、どうしても継続できないんですよね・・・近くの施設ではやってません。やっぱり計算の先のコミニケーションが大切なんですよね、大変よくできました!とか・・・やっぱり詰めが甘いようです(泣)


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか