認知症徘徊対策・ALSOK「みまもりタグ」が一般向けに発売開始!

ALSOK みまもりタグ 認知症 徘徊

2017年6月15日(予定)に、ALSOK「みまもりタグ」の一般向け発売開始が決まりました!!

さらに、あなたのスマホに無料アプリをインストールするだけで、徘徊している方の位置情報をキャッチして、困っている介護者へ情報提供できるという、地域貢献ボランティアの役割を果たすことができます。このサービスについて、詳しく解説します!

わたしがALSOK「みまもりタグ」を推す理由

1年前の記事(下記リンク)に書いたのは、今販売している徘徊対策グッズにはいろいろと不備があるということでした。

ALSOK 認知症

介護家族ならば分かって頂けると思うのですが、こんな問題があります。

  1. GPSつき携帯は、バッテリーの消耗が早い。そもそも携帯を持ち歩く習慣のない高齢者もいる
  2. GPSを靴に埋め込むタイプも、バッテリー問題が解消されていないし、値段も高い
  3. その他GPS機能付きグッズも、そもそも認知症の人が確実に持ち歩くという保証がない

認知症の母も携帯電話を使ったことがなかったので、まずは持ち歩く習慣付けから始めたのですが、4年経っても定着せず諦めました。このALSOKの「みまもりタグ」がなぜ優れているかというと、

  1. GPSではなく、BLE(Bluetooth Low Energy)であるため、消費電力が小さい
  2. 電池は1年以上、交換しなくていいし、電池切れ前に通知が来る
  3. タグのサイズは縦2.9センチ、横5.65センチ、厚さ1.1センチと超小型

この超小型で軽量というのがポイントです。服や靴に「違和感なく」つけておくことができるという、メリットがあります。少しでも違和感があれば、認知症の人は外してしまいます。また電池交換が約1年不要というのもいいですし、電池切れ前に通知がきます。

ALSOKみまもりタグのサービスの詳細

5つの関連商品、サービスが発売になります。ALSOKの公式プレスリリースより、引用します。

みまもりタグ本体

価格(買い上げ)は月額250円、機器費2,200円です。重さは約14gと軽く、お値段も安いです。「みまもりタグ専用靴」に、このタグを埋め込むことも可能です。いつも持ち歩くキーホルダーなどに、つけることもできます。

みまもりタグ感知器

みまもりタグと通信できる固定型の感知器で、建物の入り口等に設置します。価格は月額レンタルで1,400円、お買い上げの場合は月額400円、機器費23,000円です。みまもりタグ感知器に登録することで、みまもりタグを携帯した高齢者等の「外出」「帰宅」を、メール・PUSH通知でお知らせしてくれます。

みまもりパック

上記2つを組み合わせてレンタルするほかに、ALSOKの駆けつけ要請ができるパックです。価格は月額2,000円、駆けつけに関しては1回3,000円です。下記4つを、見守ってくれます。

A 外出/帰宅通知
みまもりタグを携帯した高齢者等の「外出」「帰宅」を、音声やメール・PUSH通知でお知らせ。

B 生活リズム異常通知
一定時間、センサーに反応がない場合、メール・PUSH通知でお知らせ。

C 温湿度異常通知
室内の温度と湿度が基準を超えた場合、メール・PUSH通知でお知らせ。

D かけつけサービス
必要な時にはご家族等からのご依頼により、ALSOKが機器設置先に駆けつけます。

徘徊感知器

在宅介護をしている人で、家からの外出に困っている方のための機械です。ピンポンと音でお知らせしてくれます。

介護保険の適用となる福祉用具としてもご利用可能です。
(福祉用具情報システムのTAISコード:01739-000001)

みまもりタグ専用靴(介護靴シェアトップの徳武産業)

みまもりタグを埋め込める専用の靴で、価格はサイズ3Eで8,500円、5E・7Eで12,000円です。タグを収納しても、違和感のない作りだそうです。

地域の見守りネットワークにボランティア参加しよう!

お手持ちのスマートフォンに専用アプリ「みまもりタグアプリ(無料)」をダウンロードすることで、あなたも地域の見守りメンバーになることができます。

みまもりタグをつけた高齢者とすれちがうと、その情報がサーバーへ蓄積されます。介護者の方が、認知症の人の行方不明で困っていたら、アプリでそのサーバーに検索をかけると、居場所が特定できるという仕組みです。(最後にYoutube動画(5分程度)のリンクを貼ったので、ご興味のある方はそちらをどうぞ)

まだダウンロードしている人が少ないのですが、わたしも早速ダウンロードしてみました。こんな画面になります。

みまもりタグアプリ

みまもりタグを装着した高齢者とすれ違うと「1貢献」となり、何か特別な操作は必要ありません。またボランティアの個人情報が、サーバーに行くこともありません。ちなみにわたしがインストールした時点で、東京に居るボランティアは270人程度でした、まだまだ少ないです。

このアプリをインストールする人が増えれば増えるほど、認知症高齢者を発見する確率が高くなり、徘徊による行方不明、死亡事故が減ります。まさに、社会貢献です!

わたしはGPSやBluetoothを日頃OFFにして、バッテリー節約をするタイプなので、いつもみまもりタグアプリをONにするわけにはいかないのですが、試してみたいと思います。

ダウンロード(無料)はこちらから可能です↓

みまもりタグアプリ(iphone)
みまもりタグアプリ(android)

現時点の認知症徘徊対策グッズとして、お値段や機能面から考えても「みまもりタグ」はベストチョイスではないかと、わたしは思います。もちろんお子様の迷子にも、利用可能です。ALSOKさん、素晴らしい商品を開発してくださってありがとうございます!

ALSOKのみまもりタグ公式サイトです↓

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

早速 ダウンロードして参加しました。早く世の中に広まるといいですね。

私も参加しました。
自治体の行っている見守りネットワークもいいですが、自分の行く先々で参加出来ていると言うのが嬉しいです。
病院で見かける人探しの貼り紙を見るたびに心が痛んでいました。

わかなまるさま

わかなまるさまのように、参加する方がどんどん増えて使えるネットワークになることを祈るばかりです。都内を歩いてみましたが、今のところはヒットしません。始まったばかりですし、長い目で応援したいと思います。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか