認知症の症状が急激に悪化?台所の流しが大惨事に!

今日は祝日で、ブログへのアクセス数が少なくなるので、日常を淡々と書きます。

昨日、東北新幹線で盛岡に帰省し、いつものように家をチェックすると、記事タイトル下の写真のように、台所の流しが大惨事となっておりました!

認知症の症状が急に悪化して、台所の流しにいろんなものを突っ込んでしまったのか・・・仏壇にあげるお花や置き物、なぜか炊飯ジャーまでありました。

いつも帰省して家に着いたら、冷蔵庫の賞味期限切れの野菜を捨て、トイレットペーパーやティッシュの在庫確認をし、押し入れの中に変なモノが入ってないかチェック、ヘルパーさんや理学療法士さん、訪問看護師さんが残していってくれた伝票を読むというルーティーンがあります。

大惨事の流しを見ながら、原因を考えてみました。お薬カレンダーをチェックしても、きちんと服薬できてます。何か特別な理由が・・・考えてもさっぱりわからないので、とりあえずルーティーンをこなしていると、ヘルパーさんの伝票に気になる文字を見つけました。

「地震対策のため」

ヘルパーさんも、変わり果てた台所に驚き、母親に理由を聞いたのだと思います。昨日は未明に大きな地震があったので、母は落下防止のために、流しに突っ込んだようです。

今までも東日本大震災の余震は何回もあったのに、こういう行動は取りませんでした。今回の地震はさすがにヤバイ!と思ったんでしょうね。認知症の症状が、悪化してないことが分かったのはよかったのですが、他の部屋もチェックすると、部屋の隅に置き物がまとめておいてありました。

母がデイサービスから帰ってくるまで、残り1時間!

さて、母自身で片付けてもらおうか、わたしが修復するか・・・考えたのですが、わたしが修復して「しれっと」することにしました。それは、母が地震があったことを覚えてないと思ったからです。修復すれば、母にとっては日常になるだろうと。

ラッキーだったのは、東北新幹線の遅れがあったものの、結局実家に到着した時間はいつもと同じだったことです。あと1時間で、デイから帰ってくる!

慌てて、原状回復をしましたが、どこに何があったか、わたしもあまり記憶がありません。とりあえず1時間で、できることはすべてやりました。

遠距離で独居だと、こういう地震のときはやっぱり不安です。わたしも朝、東京で揺れを感じたときはやばいと思いましたし、電車のダイヤが乱れまくっていたので、盛岡にたどりつけるか心配でした。

ヘルパーさんの伝票の一言がなかったら、急に認知症の症状が悪化したものと勘違いしていたかもしれません。家に来てくださる皆さんの伝票は、本当に役立ちます。

不思議だったのは、ホワイトボードのマーカーペンが無くなっていたこと、押し入れに隠してある尿パッドがすべてなくなっていたことです・・地震とはどちらも関係ないはずですが、今回の滞在中に見つけようと思います。

最後に、母の大好きな柿を、奥さんが持たせてくれたので、それを食べてもらいました。奥さんからのおみやげというと、お返しをしないといけないと騒ぐので、わたしのおみやげにしました。その柿は日本一の柿・山梨石和の富有柿、お値段はなんと、1個780円(税込)。

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ちょっと、ひろ!写真撮って、写真!このラベル、額に入れようかしら!

ディズニーランドで、ミッキーを偶然見つけたときぐらい、はしゃいでました・・柿相手に。それから、歌番組を見たのですが、その頃には地震も柿も忘れていたようで・・・細川たかしの容姿への厳しいツッコミが、繰り返されました(笑)

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか