遠距離介護の最初の仕事は換気

岩手県花巻市の講演会にご参加の皆さま、ありがとうございました!

実は檀上から参加者の皆さんの顔が見えづらい会場(照明の関係?)で、さらにマスクをしていたこともあって、どれくらいの世代の方がいらしていたのか最後まで分かりませんでした。世代が分かると話の内容を変化させるケースもあるのですが、できなかったな~

先週末に東京から岩手へ移動しましたが、いつもより人が多かったです。

全国旅行支援の影響かな? と最初は思ったのですが、わたしが利用した「各駅の」東北新幹線が満席でした。講演のため新花巻駅で降りる必要があって各駅を利用したのですが、平日に満席ってほとんど経験したことがありません。

なんで? と思ったらわたしが移動した日は、鉄道開業150年記念のJR東日本パスの利用開始日でした。乗り放題のため、たくさんの方が利用されていたようです。

さて実家に到着したわけですが、早速いろいろと動き始めました。

すぐ通院介助ができる

コロナ禍の介護で、以前とは少し違う点があります。

前は実家に到着しても、最大で2週間、最短で10日ぐらいは通院ができませんでした。県外から来た人への待機期間を設定する病院もありましたが、最近はすぐ通院できます。わたしにとっては大きい話で、帰省直後から通院や要介護認定など予定がめいっぱい入っております。

空き家のような換気状態になってしまう

実家に到着して、最初にやるのは換気です。

毎日介護職の方がいらしているので、空き家のように全く換気していないわけではありません。ただ、窓を開けてない場所が家の中には多くあるので、そのあたりを中心にまずは窓を開けて何時間も換気を行います。特に失禁の多い寝室は、かなり長い時間やります。

介護職の方も長く家にいらっしゃるわけではありませんし、全部の部屋に入るわけではないので、家族で換気は行ってます。

母が認知症でなければきちんと換気はできるのですが、換気したりしなかったり。真冬の必要のないときに換気するケースもあって、なかなかうまく換気ができていません。

到着後、洗濯機は3回ほど回しまして、1回目は必ず洗濯槽掃除です。リハパンを洗ったり、下洗いしてない下着を母が洗うこともあるので、いつも帰ってきたら1回目は洗濯槽の掃除からやってます。

洗濯槽がキレイになったあと、2回目は健康観察で泊ったビジネスホテルで来た服や下着を洗濯。そのあとで家の中にある怪しいタオル(生乾き、洗濯してないっぽいもの)を片っ端から洗っていきます。

そして遠距離介護中に頭を悩ますのが、献立。何を作ったらいいのやら、とりあえず無印良品のお世話になろうと思って大量購入したのですが、1週間も経たないうちに在庫切れになりますね。

音声配信voicyの最新回は、遠距離介護始まりました!の話をしてます。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか