レビー小体型認知症ご本人が語る幻覚「体内に飼いトラがいる!」

レビー小体型認知症

「体内に飼いトラがいる。トラは扱い次第で凶暴にも猫のようにもなる」

幻視 レビー小体 幻臭

東京・目黒で行われた「レビーなんてこわくない!もっと知ろう、レビー小体型認知症」の講演で、樋口直美さんはご自身の中で起きていた幻覚をこのように表現されていました。幻覚は本物と全く同じように見えるため、推理して区別するんだそうです。

「家の中で人が見えたら、ここにはこの人はいるはずがないな」
「見えるけど話はしないから、幻視だな」

以前、ためしてガッテンでも幻視で見えたモノを実際触ってみて、判断するというのもありました。 

本物と全く同じように見えるのなら、誰でも驚きますよね?心臓が止まるくらいビックリするんだそうです。ところがレビー小体型認知症と診断されていることで、説教され、バカにされ、病院へ連行されるというのです。

1961年生まれの樋口さんは41歳の時にうつ病と誤診され、6年もの間薬物治療を続けます。2012年に幻視を自覚し、翌年レビー小体型認知症と診断されます。現在は幻覚もなく、認知機能も低下せず生活されていますが、自律神経症状に悩まされ、意識障害もあるそうです。

レビー小体型認知症への誤解

正直、樋口さんの講演を聞くまで、レビーも他の認知症とほぼ同じで、幻覚が加わるからさらに大変だ!って思ってました。ところがご本人の話を聞くと、どうやらそうではないということが分かりました。

・思考力や人格に変化がない
・最期まで思考力、記憶力、思いやりも残る

何よりご本人のプレゼンされている姿は、レビーの文字を忘れるほど素晴らしいものでした。体調が優れないにも関わらず堂々としていて、観衆に響く内容であったことは間違いありません。

以前書いた下記エントリも、認知症の当事者の方が認知症を告知され絶望する時の話だったのですが、今回樋口さんから語られたお話も同じでした。樋口さんのコトバを借りると、医者の 「突き放し告知」 が認知症ご本人を絶望の淵へと追い込むんだなぁと。

初期認知症の人にとって 「早期診断」 は 「早期絶望」 である

2014.10.01

樋口直美さんの情報(レビー小体型認知症関連情報)

ご自身が運営されている当人同士の交流の場です(掲示板)

こちらのブログで樋口さんの講演内容を文字起こしされているので、読んでみてください。後日動画も認知症スタジアムでアップされるようです。

樋口さんも取材協力した、ためしてガッテンのレビーの回です。幻視がどんな風に見えるか分かります。

横浜市立大学名誉教授の小阪憲司氏と壇ふみさんのCMを見られて、レビーを知る方も多かったのではと思います。まだまだ知られていないんですね・・・樋口さんご本人が書かれた著書が下記になります。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)