亡くなった父が、ひとりで約20年暮らしていた3DKのマンション。(記事タイトル下はマンションの台所の写真)
こちらを売却するために、相続手続きをしてわたし名義に変えました。マンションにあるたくさんの遺品を整理し、キレイにしたところで一部リフォーム、その後マンションを売りに出すというステップが待っています。
どうやって遺品整理業者を見つけたのか、今は関係ないと思っている介護者の方も、実はすぐお世話になるかもしれません。遺品整理業者と話してみて分かった、とても奥深いお話です!
遺品整理(生前整理)業者を知っている意外な人と費用
うちの場合、ケアマネが遺品整理業者を知っていたので紹介してもらいました。
ケアマネが遺品整理業者を知っている理由は、生前整理をすることがあるからです。介護施設への入居が決まり、家やマンションの荷物がいらなくなる場合、ケアマネから業者へ依頼することもあるそうです。また、介護施設へ持っていけるものとそうでないものを、ケアマネが分別することもあるのだとか。
なので、介護者はケアマネに聞いてみるという選択肢を持っておくといいかもしれません。すべてのケアマネが知っているかどうか不明ですが、すぐお世話になる可能性のある介護者もいるのでは?
業者の見積の前に、盛岡の遺品整理の金額をネットで調べました。地域差はあると思うのですが、わたしが見た限りでは全国的に地域差がないように思いました。盛岡のあるサイトの相場を記載すると、
- アパート 15万円~
- マンション 20万円~
- 一軒家 30万円~
ということで、20万円は覚悟してまずは見積もりをすることにしました。遺品整理、結構お金かかりますよね?
遺品整理の見積に立ち会う
遺品整理業者が3人来て、父のマンションの全部屋を写真でバシバシ撮っていきました。なぜ写真を撮るかというと、依頼者の中にはどさくさに紛れて、他のところからゴミを持ち込むことがあるのだそう。見積の時より、廃棄時にごみが増えてる!ということがあるための防止策だそうです。
父のマンションで大きいものはサイドボード、冷蔵庫、洗濯機、ダイニングテーブル、灯油ヒーター、細かいものだと台所にある食器、調味料、衣服、ガスレンジなどなど、細々といろんなものが出てきます。業者曰く何が大変かというと、分別作業なんだそう。盛岡市もまあまぁゴミの分別が細かいということで、お醤油の中身を捨ててペットボトルと分けるとか、いろんな作業が発生します。
ざっと見てもらったところ、燃えるゴミ・燃えないゴミ合わせて1トンほどありました。そんなに広くないのに1トンものゴミが出るんですね。
遺品整理でよくある家族の反応
遺品業者の方からいろいろ話を聞いたのですが、遺品整理あるあるとしては、遺品を残すか捨てるかを遺族が細かく指定してきて作業が進まないとか、横でずっと泣いているとか、そういった苦労があるそうです。わたしは遺品に思い出がまるでないので、携帯仏壇と遺影以外はすべて捨てちゃってというお願いをしました。
遺品整理の費用を抑えるコツ
結局、人工(にんく)を抑えると費用も抑えられるらしいです。1日で遺品整理を終わらせるために3人投入すると、費用は多くかかります。10日くらいかけて空き時間で1人でゆっくりやれば、人件費は抑えられます。一気にやって欲しいというケースと、うちのようにお金をかけたくないケースもあるので、業者に相談してみてください。
マンションには誰も住んでませんし、持っていかれて困るものは何一つありません。ということで、合鍵を業者にわたして、好きなときに自由に遺品整理してもらうことで、相場の2割くらいは安く済みました。
部屋単位でざっくり計算してしまう遺品整理業者も多くあるそうで、ピンキリです。それこそケアマネから紹介してもらえば、変な遺品整理業者を紹介されるリスクは小さくなるかもしれませんよね。
遺品整理の注意点
ある程度生前整理を自分でしておかないと、業者が片付けている最中に現金が見つかったり、金目の物が見つかって持っていかれることだってあります。初めから丸投げではなく、ある程度自分で遺品整理をしたあとで業者にお願いしたほうがいいと思います。
わたしは何を持っていかれてもいい状態になるまで、1か月くらい時間をかけて親族と遺品整理を行いました。
遺品整理のコツ
今回遺品整理についていろいろ調べたのですが、うちのようなケースは普通で、いろんな人生のドラマがあるそうです。遺品整理業者は、本当にいろんなことに対応しています。例えば、
- ゴミ屋敷になってしまった家の整理整頓
- 余命宣告されて、緩和ケア病棟で過ごすための生前整理
- わたしのように遠距離で通う人のために、即日で遺品整理をしてくれるサービス
- 自殺や孤独死など、強烈な異臭除去をしてくれるサービス(特殊清掃)
- 故人の魂が宿る「もの」に対しての合同供養をしたり、現場で供養するサービス
- 介護施設に訪問して遺品整理
- 大家さんからの依頼(夜逃げなど)の整理
- 地域包括支援センターからのゴミ屋敷掃除の依頼
- 両親が亡くなって、実家の処分をする
遺品整理・生前整理業者って、すごい仕事だなぁと勉強になりました。普通に廃棄するものやリサイクルに回すものなど、ひとりで遺品整理をするのはなかなか大変です。亡くなった後のコストとして、覚えておいてください。
最後にプチお役立ち情報を。
父はハイアール社(中国製)の冷蔵庫を残していきました。これを妹が引き取ろうとしたのですが、業者曰くこのメーカーの冷蔵庫を引き取って、使うと2か月くらいで故障することが多いのだとか。冷蔵庫は移動に弱い電化製品で、素人が自分で運ぶ時には要注意らしいですよ!
遺品整理のプロである遺品整理士が在籍し、廃棄物処理の法令順守した企業が掲載されているサイトで業者を選ぶのが、ひとつの目安になるかもしれません。
今日もしれっと、しれっと。
遺品整理のことはいつも頭にあります。
自分と主人の実家と2軒分。
持ち家なのでそのあとどうするかも頭の痛いところです。
だれも住む予定がないので。
負動産ですね(^^;;
私の実家(マンション)の処分はいつか確実にやってくるので、今回の記事はとても参考になりました!
基本的にくどひろさん同様、残したいものは何もないので、帰省するたびに少しずつ整理しています。
以前、遺品整理業者のコミックを読んだことがあります。フィクションとはいえ、それぞれの家族にそれぞれのドラマがあると思いました。
そして遺品整理よりも、マンションという不動産処分のほうがやっかいでしょうね…
kazuminnさま
負動産・・・困りますよね。父のあと、母の実家も負動産。都心の物件がうらやましいです。
みーしえるさま
記事が参考になって、よかったです!
そんなコミックがあるんですね、わたしも今回体験してみて面白いなって思ったくらいなので、コミックにもなりますよね。負動産処分がホントやっかいですよ・・