名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦先生の認知症治療法マニュアル、「コウノメソッド2014」?(最新版)が名古屋フォレストクリニックのホームページで公開されています。(無料です)
「コウノメソッド」 に出会って、なにが大きく変わったか?
「たまたま読んだ認知症の本の著者が河野先生で、コウノメソッド実践医が近所にあった」
こんな感じで 「コウノメソッド」 に出会い、約1年が経過しました。
「本やコウノメソッド実践医」 との出会いは、認知症介護においてとても大きな出来事だったんですが、「このPDFのマニュアルを読んだ」 という事実も、介護において振り返ると大きなイベントでした。
何が大きかったって、介護する側の ?”マインド” ?が変わったということです。認知症以外の病気ならば、「お医者様が治してくれる」 と思うのが一般的ですが、認知症は治らない病気です。
この 「コウノメソッド」 は、「医患一体」という考えがあり、医者と患者(介護する家族)が一緒になって、謎が多い認知症に立ち向かいます。介護する側にも、認知症を学ぶ姿勢を求めたり、医者や薬を信頼するな と説いています。
「介護する側にも、責任を負わせるの?」
っていう人もいると思うんですが、治療法が確立していないから、わたしはこれでいいと思うんです。認知症の患者の状態を一番知っているのは、身近にいる家族です。その状態を医者と対話しないと、認知症の診断はムリなんですが、わたしが過去に行った医者は対話もなく、テスト&薬で終了です。
「お医者さんに、○○してもらう」
という病気を治す時の ”ふつう”の 発想が消え、介護する家族側が中心となって、認知症介護をしないとだめなんだ! というマインドに変わったことが、とても大きかったです。
ヘルパーさんに対しての気持ちも変わった
これは認知症だけでは、ありません。ヘルパーさんに対しても、
「やはりメインは介護する家族であって、ヘルパーさんはあくまでヘルプ要員」
という気持ちを持つようになりました。介護って、介護する家族がサラリーマンでいうところの課長やマネージャーで、お医者さんであったり、ヘルパーさん、ケアマネさんはそのチームの一員なんですよね。チームのリーダーなんです、介護する家族は。
そういう発想をもってみなさんに接するようになったのも、「コウノメソッド」 を読んでからです。
「コウノメソッド2014」 はどう変わった?
「コウノメソッド」 は毎年更新されていて、2014年版は40ページになっています。(2013年は34ページだった)
内容もだいぶ変わりましたが、ページ数で増えているのは、全国の開業医がコウノメソッドを評価しているページが増えています。また後半にあるパワーポイントの資料も一新しています。
ここで得た認知症の知識を、コウノメソッド実践医以外のお医者さんの前でいうのは止めたほうがいいです。そのお医者さんのプライドが傷ついてしまうので(笑)
「コウノメソッド」 で認知症介護するしないに関わらず、認知症の読み物 として 「コウノメソッド2014」 を一読しておくと、介護に対する姿勢が変わります。母が生きている限りは、このメソッドのお世話になるつもりです。
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