「介護が少しでも気になる人」がお盆に実家に帰ったらやるべき3つのこと

そろそろお盆ですね!

久々に実家に帰ると、両親がえらく年老いていてびっくりした経験ありませんか?背が縮んでいたり、白髪が増えていたり・・・そんな両親の姿を見て、「介護」 という言葉が頭をよぎるのが 「お盆」 です。

頭をよぎったところで、「介護準備」をする人は皆無。わたしは準備をしていた方でしたが、それでも突然の介護は大慌てしました。お盆というチャンスを逃すと、次はお正月や下手すると来年のお盆まで両親に会わないという事もあります。そこで、3つほどお盆に試してほしいことがあります。

両親にいきなり年齢を聞いてみる

これは認知症のテストです。「三宅式簡易認知症判定テスト」といいまして、病院に連れて行くことなく認知症を5秒でテストできます。間違えても、生年月日は聞いてはいけません。

生年月日は認知症がある程度進行しても、答える事が可能です。認知症は20年以上前から進行します。MCI(軽度認知障害)という、認知症一歩手前で発見できれば認知症への進行を止めることができますが、認知症まで進行してしまったら根治はしません。

病院に連れて行く必要もないですし、さりげなく年齢を両親に質問してみてください。

オレンジギフトをプレゼントしてみる

お盆におみやげを持って帰省する人は多いはず。毎回、東京ばなな や ひよこ では両親もあきますよね?そこで提案するのが?「オレンジギフト」。メッセージカードと一緒に、健康もプレゼントします。

あたまの健康チェックカード(3,500円税抜)という商品がオレンジギフトのひとつであります。これはカードに書かれた番号(フリーダイヤル)に電話をすると、認知症一歩手間であるMCI(軽度認知障害)の状態を97%の正確性で判別してくれます。

お菓子もいいけど、たまには両親への感謝の気持ちを込めて、健康をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

押入れや小屋、冷蔵庫の中など、見えないところをチェックする

これはわたしの体験談であり、NHKプロフェッショナルで紹介された介護福祉士の和田行男さんも言っていたことです。久々に帰った実家の様子は特に変化ないなぁ~ と思って、たまたま小屋を開けたらゴミがうず高く積まれていました。洋服ダンスには、あるはずのないリンゴがありました。

認知症はその時点で確定していましたが、決定的な証拠が目に見えないところに隠れていました。ひとり暮らしの親、遠距離に両親がいる方は特に、目に見えないところをチェックしてみてください。予想もしない変化が起きていることがあります。

いかがでしたか?次両親に会うのは3年後 という方もいると思いますが、実は認知症が進行している可能性もあります。もし早期発見できたら、あなたの介護負担は劇的にラクになります。

実家に帰ってお墓参りするだけでなく、両親の健康状態もぜひチェックしてくださいね!


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか