認知症の母を熱中症から守るために絶対に欠かせないツールが、スマートリモコンです。エアコンの使い方が分からなくなった母の代わりに、わたしがスマホで遠隔操作したり、自動設定したりするために、真夏の今毎日フル稼働しております。
母が家に居るときはもちろんですが、デイサービスから帰ってくる前に家をしっかり冷やしておく、寝る前に寝室の室温を下げておくなど、むしろ母が居ないときにエアコンを稼働させているほうが多いかもしれません。
高齢者の中にはエアコンが苦手だったり、電気代を節約するために使わなかったりして、熱中症になる方もいるので、不在時に部屋を冷やせるスマートリモコンをもっと活用して欲しいと思っています。ちなみに新機種のエアコンは、スマートリモコンなしで初めから遠隔操作できる機種が多くあります。
スマートリモコンも、メーカーの遠隔操作可能なリモコンも、いずれも親の家にインターネット回線が必要です。
設定は1度やっておけば、基本はやらなくていいです。例えば室温が28度以上になったら、冷房が自動でつくなどです。しかしわが家では別の理由で、遠隔操作が必要になる場面が増えてきました。
東京より盛岡のほうが暑かった日
わたしはYahoo!天気で、東京と盛岡の気温を毎日チェックしています。特に夏と冬は、母の命に関わるので必ずやります。この日は盛岡の気温が、東京を上回る日で緊張感がありました。
盛岡の居間の室温をスマートリモコンで見たら、なぜか29度に。エアコンが稼働しているのに、この表示はおかしい!見守りカメラで母を見たら、うちわを使っていてとても暑そうです。
原因は居間の扉を開けて、冷気を逃がしているからでした。母はエアコンの操作が分からないだけでなく、冷気を逃がさないよう扉を閉めることまで分からないのです。ひどい日はエアコンをつけながら、窓を開けて冷気を逃がしてしまいます。暑い=窓を開ける感覚なのでしょう。
居間と台所はつながっているのですが、台所の室温をスマホで見ると31度になっていました。このままでは母が熱中症になってしまうと思ったわたしは、エアコンの遠隔操作で設定19度、風量5のMAXにしました。
すると29度だった室温は28.3度まで下がったのですが、台所も暑いのでそこからは全く室温が下がりません。扉の開け閉めも遠隔操作できたらいいのにと思いながら、スマホをずっと見ていましたが、気温はどんどん上昇して室温が下がりません。どうしよう……。
岩手の母に電話をした
これは緊急事態と思い、わたしは岩手の母に居間の扉を閉めてと電話しました。なかなか意図が伝わらなかったのですが、何とか理解してもらって母が扉を閉めたのをカメラで確認。すると居間の室温が下がりだして、27度と表示されました。よしっ!
エアコンの設定温度を遠隔で元に戻し、寒すぎないように戻しました。しかし1時間後に改めてスマートリモコンで居間の室温をチェックしたら、また29度と表示されたのです。さっき電話したばかりなのに、なんで?
母がトイレに行く際、居間の扉を開けてそのまま開けっ放しにしたため、室温が一気に急上昇したのです。結局電話をしても、また扉を開けてしまいます。扉の遠隔操作ができたら、すべて解決するのに!
でもスマートリモコンがなかったら、遠距離在宅介護はもっと前に諦めていたはずです。熱中症から母を守るために、介護施設に預けていたと思います。技術の進歩に助けられています、スマートリモコン(Nature Remo3)本当にありがとう!
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