親の見守りは健康状態、室温、そして自然災害も必要になった

これまで親の見守りは健康状態だけでなく、室温や湿度も見守る時代になったと何度も記事としていろいろなところで書いてきたのですが、今回の台風10号を受けて自然災害も見守る必要が出てきたという話です。

というか、数年前から自然災害の危険性がある時の見守りはしていたので、今回の台風10号のときに離れて暮らす認知症の母をどう見ていたのかをご紹介します。(関東や東北はむしろこれからの話になってしまいましたが)

自然災害のリスクがあるときの親の見守り

今回の台風10号をわたしは東京で、母は岩手で影響を受けます。認知症の母は台風が来ていることも、実家の前が浸水しかけていることも分かりません。

実は昨年秋に、実家の前の砂利道の土や砂利を入れ替えて、吸水性をアップさせる工事を行いました。これまで何度も大きな水たまりができて、ひどい時は床上浸水の可能性を感じさせるほどでした。

業者に見積もりを取って妹に見せたところ義弟がやってくれて、見積もり金額の3分の1で済んだのはラッキーでした。効果はてきめんで、8月上旬に岩手県に台風が上陸したときも、玄関や車庫付近に水たまりができて一瞬まずいと思ったのですが、10分ほど経つと水たまりはキレイに消えていました。

今回の台風10号で遠く離れた盛岡市に記録的短時間大雨情報が出たので、岩手のニュースをYoutubeで見ていたら、盛岡市内ではほとんど見かけない冠水の映像が流れていてビックリ。

わが家は見守りカメラで家の外の状況も見ているので、雨の様子を東京のスマホで確認しましたが、ちょっとやばいかもと思うほどでした。でも床上浸水にならないレベルだったので、ニュースでは驚いたものの、見守りカメラで現実を把握できたのです。

元々は積雪状況をみるために外にも見守りカメラを設置したのですが、最近は台風や大雨のたびに見守りカメラが活躍しています。

親と離れて暮らしていると、盛岡で記録的短時間大雨情報が出たというニュースだけで慌ててしまうのですが、家の前をピンポイントで見ると大丈夫な可能性もあります。普段は母の健康状態や生活の様子を見ている見守りカメラですが、最近は自然災害時にも大活躍です。

もし自然災害にあってしまったら、まずは岩手の妹を頼るしかありません。あるいは台風のように進路が予測できれば、先回りして実家にわたしが駆けつけるかです。万が一の名簿登録はしていますが、実際のところどれだけ機能するのかです。

いずれにせよ最初の判断は実家の外を映している見守りカメラで、最近では本当に遠距離介護には欠かせないものとなっています。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか