アルツハイマー型認知症の母(69歳)をかかりつけ医に見せて失敗、認知症疾患センターの対応もイマイチ・・・ということで、やっとたどりついたコウノメソッド実践医というおはなしを今までしてきました。母のコウノメソッド実践医の受診終了後、奇跡的にこのコウノメソッドの生みの親である河野和彦先生の講演がある!ということで、医療・介護従事者でもない、単なる介護家族のわたしが参加してきました。
地方都市なので参加者が少ない??
定員200名で、費用は2000円という設定。地方都市だったので、そんなに人はいないのでは?と正直思っていましたが、会場はいっぱいでした。これだけの医療、介護従事者が、認知症に対する考え方を変えてくれたら、幸せな人はいっぱい増えるんだろうなぁ~ そういう思いでした。
こういった修了証をもらいました↓ これでわたしもコウノメソッド実践医に!(ウソ)
百聞は一見にしかずってこれのこと?
テキスト約50ページのボリューム、約3時間の講演だったのですが、あっという間でした。医療的な専門用語もたくさん出てきて、分からない部分も多かったのですが、わたしが一番何に食いついたかというと、河野先生の診察動画(初診)と、2回目の問診の比較の動画でした。
『す、すげぇ!』
素人目にもびっくりするような動画が、次々と出てきます。この人にはこういう薬の処方から、こう変更したことによってこう変わりました・・・動画なので、確かにえらく認知症の症状が改善されています。
そしてこの講演会が終わると、素人の私でも患者さんが 『この人はアルツハイマー型だな』 とか、『この人はレビー小体型だな』 ってわかるようになってしまいます。それくらい型によって認知症患者の動作が違っていて、特にレビー小体型の患者さんは明らかな特徴があり、しかも改善の仕方が劇的過ぎて、医者冥利につきると河野先生も言ってました。
一方で、薬の間違った投与で、認知症の症状をより深刻化させてしまう・・・そしてこうしている今も、そういった処方を受けて廃人になっている認知症患者が増えているかと思うとショックでなりません。こういった事例が多いせいもあってか、コウノメソッドには家庭天秤法というのがあって、家族が患者の状態を見ながら薬の量を加減するというのがあります。
厚労省としては、おだやかではないこの家庭天秤法。でも河野先生は、認知症は医者の不勉強により、医師が素人より下であるから、医師の用法用量をよく守ると 患者が死ぬ といいます。このコウノメソッドで一番気づかされるのは、医者は絶対ではない!特に認知症においては! ってところです。
また、他の認知症患者を見る という機会ってないですよね? 実はとても重要だと思いました。『我が家の認知症は、まだまだ軽度のほう』 っていうのを、改めて感じました。診察動画という現実を見せられると、『ここまで進んでしまったら、本当に大変だなぁ』 という患者さんが次々と講演会では出てきます。百聞は一見にしかずとは、まさにこれのことです。
我が家の状況はと言うと・・・
わたしの母はこのコウノメソッドをすでに実践しています。こちらのブログで経過報告をしますが、うちはフェルガード100Mのみを現在飲んでいて、もうすぐ1ヶ月が経過します。まだアリセプトは服用していませんが、今月からできれば処方してもらいたいと考えています。
結局、介護する家族やケアマネージャーが重要
お医者さん信仰であったり、大学病院はやっぱりすごい!的な思いって、誰にでもあると思います。ただ、コウノメソッドはこの考え方を真っ向から否定しています。実際、河野先生のいうとおりの神経内科のかかりつけ医(プライドが高い)、認知症疾患センター(こちらはよかったが、対応してくれない)の受診をした我が家なので、本当に同感です。
”患者の症状を最も知っているのは家族であり、家族も認知症の病型やくすりの性質を知ることは必要” とコウノメソッドは説きます。医師は何も助けてくれないという言葉がありましたが、本当にそうだなと。何か買い物をする時って、いろんな口コミを探したりしますよね?それがなんで医療になると、何も見ないで医者を信じようとするのか・・・医者信仰って、根強く自分の中にもあるなって思いました。
まさか河野先生のはなしを直接聞けるとは、夢にも思わなかったのですが、改めて本で読んだ内容を復習するいい機会でした。今後はわたしの母がどのように変化していくかを、経過報告したいと思います。
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