我が家の認知症 「あるある」

我が家の認知症あるある 「お風呂」

認知症の母(70歳)と一緒に生活すると、日々 んっ? って思う事が多々あります。今日は我が家ならではの認知症 「あるある」 です。

わたしがお風呂に入る時の一場面。

わたし: 「風呂入るね~」

母: 「うん、わかったー」 (母は夕食後の皿洗いをしている)

冬は寒いので、まずは湯船につかります。お風呂に入ると、認知症の母への対応について、つい考えてしまうんですよね・・・・

「あぁ~、今日も母への対応がまずかった・・・」 
「イライラしないようにしてるけど、少しは出てしまうな~」

とかとか。体が温まったころ、湯船から出て顔や体を洗います。洗った後、シャワーで流す普通の行動をとるのですが、ここで・・・

わたし: 「つ、冷たっ!」

最初に少しシャワーの水を出さずに、いきなりシャワーを浴びると水が冷たい事ってありますよね? で、しばらく水を出しっぱなしにしておくんですが、いつまで経っても冷たい水しか出ません。

わたし: 「また、やりやがったな!(心の中で叫ぶ)」

素っ裸で浴室の扉から台所の給湯器のスイッチを見ると、母がスイッチをOFF。居間でコーヒー飲んでます(笑)。自分が皿を洗い終わる頃には、わたしが風呂に入っている事を忘れ、いつものようにスイッチOFFするんです。最初の頃は素っ裸で、

わたし: 「ちょ、ちょっとー、給湯器切っちゃだめでしょー」

母 : 「あらら、ごめんごめん(笑)」

というのを繰り返していました。遠距離介護なので、わたしが東京に戻って1週間もすると、このやりとりは忘れます。で、また帰省すると、冷たい水を浴びせられますwww

我が家の給湯器↓ (なぜか70度にしないと、温まらない)
kyuto

お風呂に入る時は、このように紙でスイッチを覆うことに
kyuto1

この方法で、お風呂場で ”水によるショック死” せずに済みそうです。もうひとつ、我が家でいつも繰り返される事があります。

我が家の認知症あるある 「主食に主食」

母は料理は一応できるんですが、たまにおかしな組み合わせな食卓になります。

下記は別におかしくもない! って言う人もいそうですが、料理が得意だった母は以前はこういう事はしませんでした。

「夕食にうどんのみをリクエストしたら、全力でご飯1膳もついてきた!」

dinner


ラーメンライスもあるし、はなまるうどんに行ったら、おにぎりとうどんを食べるのでおかしくはないんでしょうけど・・・この日は直前に大判焼を2人で食べて、腹いっぱいだからうどんだけね~ って言ってた矢先の全力ご飯だったので、ガックリきてしまいました。

この他には、

・朝食に パン&ご飯&みそ汁&牛乳 が同時に並ぶ
・昼食に 焼きそば&パン&焼きおにぎり が並ぶ

やたら炭水化物を重ねたがる傾向にあります。

わたし: 「こんなに炭水化物食べられないよー」

母: 「あら、食べさせたくてやっているんじゃない」

最もらしい言い訳をするのがうまい母ですが、最近は言い訳も下手くそになってきましたね(笑)

こういう時のわたしの対応

給湯器のスイッチが切れていようが、主食に主食が出てこようが、なんとか自分でやろうとしているので、それを今後も続けてもらうように付き合うようにしています。パターン化されてくれば、準備ができているので対応も簡単なんですが、最初はいつも驚きますね。

他にも「認知症あるある」 はたくさんあるんですが、いざ記事にしようとすると、思い出せない・・・シリーズ化できるかな?


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか