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認知症の母の入れ歯で疲弊したので根本的な見直しをした話

ここ最近、音声配信のほうで入れ歯の話を連続でしています。わたしの音声配信はvoicyだけでなく、spotifyYoutubeなどマルチ無料配信していますので、もしよかったらフォローして聴いてください。基本的にブログとは別の話を配信しています。

認知症の母の入れ歯、わが家ではどんな課題に直面しているのかご紹介します。ちなみに母の歯は上が1本、下が4本とかそんな感じで、あとは入れ歯。それでも部分入れ歯と言うのですが、実質総入れ歯みたいなものです。ここ3年の入れ歯のトラブルをまとめます。

入れ歯を外して壊す母

2023年くらいから母の入れ歯が何度か割れて、その都度歯医者で修理してもらっていました。

割れる理由は分かりませんが、一つは母の取り扱い。母は入れ歯をつけたまま寝るこだわりがあったのでそうしていたのですが、寝ている間に外して布団の外に置いてしまい、乾燥して割れたりひびが入ったりしました。認知症なので、注意してもダメです。

あまりに歯医者への通院が増えたので、先生が強度を確保するために入れ歯をイチから作り直しましょうといって、2024年に11カ月もかかって、新しい入れ歯の上下が完成しました。やっと終わったと思っていたら、あれから8か月で母の入れ歯が再び破損したのです。

最初は今年の7月に上の入れ歯の前歯が1本抜け、修復はすぐ終わったのですが、この前柿を食べていたら同じ場所がまた破損。わずか2か月でまた、通院が始まりました。

修復された上の入れ歯を歯医者に取りに行こうとした日の早朝、母は下の入れ歯を寝ている間に外し、寝返りを打って割ってしまったのです。上の次は下!割れた入れ歯を見た歯医者さんは、これは一から作り直しですねと。

また1年もかけて、入れ歯作りのために通院はできません。とはいえ、放置もできません。どうしようどうしようと悩みに悩んでいたところ、ある解決策を思いつきました。それは前に使っていた入れ歯を捨てずに保管したので、それを使えばいいのではと。

妹にお願いして装着したところ、母は食事がきちんとできたので、なんとか急場をしのぐことができました。しかし3日後、母の歯茎に傷がついてしまい、調整が必要になったのです。

通院の限界を迎えてしまった

もの忘れ外来も眼科も肛門科も、通院は2か月に1回程度です。しかし歯医者は治療が終わるまで、1週間か2週間に1回のペースで通う必要があるのと、歯がないと食べ物が食べられないので緊急で動かなくてはなりません。朝に通院して、夕方また通院ということも何度もありました。

その都度タクシーを呼んで、母を歩行介助しての通院の繰り返し。これから半年か1年、同じような通院はできなくはないのですが、心が折れてしまいました。そんな中でたどりついた答えは、訪問歯科の利用です。

訪問歯科の存在は知っていたのに、すぐに対応しなければいけない気持ちのほうが強くて、すっかり忘れていたのです。今回妹と話しているうちに、急に思い出しました。

今の歯医者は長年お世話になったので、感謝しています。どんなに近くても通院のストレスがハンパなかったので、今後は訪問歯科を利用します。自宅で歯の治療をするイメージが湧かないのですが、近日中にブログか音声配信でレポートしますね。

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今日もしれっと、しれっと。


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遠距離介護歴12年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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