11/17新刊発売、12/13出版イベント開催!

慣れってすごい!離れて暮らす認知症の母が再び倒れたときの対応

2025年7月、認知症の母が実家のトイレから出てきて倒れた話をブログに書きました。

東京にいたわたしは、トイレ前にある見守りカメラで母が倒れたことに気づき、すぐ盛岡の24時間訪問看護へ連絡。

30分後に看護師さんがいらっしゃって、母の健康状態をチェックしたところ、しばらく便が出ておらず、それで苦しくなって倒れ込んでしまったのです。そして11月、再び母が倒れてしまったのです。

居間のコタツの中でうずくまる母

18時40分、わたしは見守りカメラを使って岩手の実家の居間の様子を見ました。

いつもなら母が座椅子に座ってテレビを見ている時間ですが、コタツに入ったまま右腕を伸ばしながら横たわっていました。最初は寝ているのかなと思ったのですが、見守りカメラの音量を大きくしたところ母が「いて~、いて~」と言ってます。

わたしは見守りカメラを使って、「どこ痛いの~」と声を掛けると、「いて~、いて~、はらいて~」と。電話に出られない今回のようなケース、本当にカメラが役立ちます。すぐに24時間訪問看護に電話。20分後に、看護師さんが来てくださったのです。

このときわたしも看護師さんも、全く慌てていませんでした。なぜなら、これは7月と同じだと思ったから。便に問題があると思っていたのです。看護師さんは自宅に着くなり、母の熱や血圧を測りました。

わたしはその様子を見守りカメラで黙って見ていたのですが、その理由は邪魔しないためです。便が詰まっていると判断した看護師さんは、すぐ母に浣腸をしました。すると母はスッキリしたのか、すぐに座椅子に座れるようになったのです。

看護師さんは母をトイレに誘導、便の残りが全部出るまで見守りをしてくださいました。看護師さんとの電話も、わたしが見守りカメラですべて見ていたから話は早くて、ひとつだけ確認したかったのが出た便の量です。

お椀1杯分くらい出たようで、やはり便が詰まっていたようです。実は前日に、デイサービスで浣腸をしたばかりなので、普通に考えると詰まることはないはずです。ただあとで連絡帳を見ると、浣腸しても便が出なかったようで、その影響もあったのだと思います。

でも慣れって恐ろしいですね。わたしも看護師さんも至って冷静に、しれっと対応できました。

今日もしれっと、しれっと。

2025.12.13(土) 出版記念イベント開催!

11/17(月)『工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント』(翔泳社)の発売を記念して、12/13(土)朝10時から、東京・品川にあるフラヌール書店(不動前駅)とオンラインのハイブリットで出版記念イベントを行います。ブログや音声配信では絶対に話せないリアルな介護の話を、たくさんします。オンライン参加は顔出し不要、匿名参加OKです。気軽にご参加ください!

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遠距離介護歴13年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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