まずはこちらの記事から。
白黒テレビや黒電話、炭火アイロン-。和歌山市湊本町の市立博物館で開かれている昔の生活用品を集めた冬季特別陳列「歴史を語る道具たち」で、高齢者が懐かしい品に触れることによって、認知症などの防止効果が期待されている「回想法プログラム」のコーナーが設置され、注目を集めている。
引用元:http://www.sankei.com/region/news/150122/rgn1501220077-n1.html
この記事を読む少し前のこと、訪問看護師さんから 「昭和の街並みを再現した資料館に行ったらとてもよかったので、お母さんもぜひ」 と言われていたので、2人で行ってきました!
この話を聞いた時に、最初に蘇ったのがこちら。
やばい写真です(笑)
昭和30年代のメニューがそのまま残っている食堂で、カレーライスが60円なのに、ビールは約3倍の160円。どういう値付なんだ・・・わたしも驚いたのですが、母のこの時の興奮度がハンパなかったんです。
【55年ぶりの再会】認知症の回想法とその効果とは?という記事でご紹介したのですが、やはり認知症の人は今で生きるより昔で生きているだけあって、当時の話や雰囲気に触れるとうれしそうです。
これを 「回想法」 といって、認知症のリハビリテーションにいいと言われています。前回は昭和30年代のメニューでタイムトリップしましたが、今回は資料館でタイムトリップしました!
資料館で見たものたち
まずは浅草マルベル堂のブロマイド。わたしが分かったのは小林旭、倍賞千恵子、島倉千代子ぐらいです。しかし母は絶好調で、テンション高めで次々と名前を言ってました。(正解は誰も知りません・・・)
次は昔の洗濯バサミで興奮です。
ちかくには洗濯板やたらいがあって、母は昔を懐かしんで楽しそうでした。
資料館の映像を2人きりで見る
病院の帰り、平日14時の地方都市の資料館・・・無情にもモニターの前には誰もおらず、わたしたち親子2人で映像を見ました。資料館の映像には、昔のお祭りの様子や、神社や役所の建物が次々と映し出されました。
12人くらい座れるベンチを広々と親子2人で使いながら、30分近く昔の映像を見ました。
ブロマイド、洗濯ばさみ、洗濯板、そして昔の映像を見ている母はとても生き生きとしていて、前回連れて行った食堂の時と同じくらい楽しそうでした。その光景はまさにタイムトリップで、ひとりだけ昔に帰ったかのようでした。
みなさんもお近くに昔の街並みが再現されている博物館や資料館があったら、ぜひ行ってみてください。認知症のリハビリテーションになりますよ。
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映像が終わり、スタートメニューが表示されました。そこにはこう書いてありました。
「この映像は昭和9年~昭和15年に撮影された映像です」
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うちの母は昭和18年生まれ。懐かしいわけないっ!
今日もしれっと、しれっと。