認知症の人に怒り爆発!「6秒で変わるアンガーマネジメント」 による対処法

認知症 怒り

つい先日の母との会話です。ちなみにこの会話は、今まで何度も何度も繰り返されてきたものです。

そういえば、この前先生が家に来たのよ
くどひろ
あ、そうなんだ。
ハンコが必要だって言ってね、わざわざ家まで来てくださったの
くどひろ
でもこの前、先生にそれ話したら、来てないって言ってたでしょ
先生だって、勘違いすることあるのよ。絶対来たんだから!
くどひろ
いや、だから来てないって!!

あまり言い合いをしたことをブログには書かないのですが、もちろんゼロではありません。「言い過ぎたなぁ・・」「あんなこと、言わなきゃよかった」ということは、数えきれないほど経験してます。

失敗の原因は、年間30回以上はこの会話をしてること、わたしが若干イラついていたので、「アンガーマネジメント」 ができなかったためです。アンカーマネジメントって?

「アンガーマネジメント」 とその対処法

Anger(アンガー:怒り)をコントロールすることを、アンガーマネジメントと言います。カチンと来てから6秒以内に言う事は感情的でロクな事を言わない、結果あとで後悔するというものです。この6秒間をやり過ごす対処法を引用しますと、

「呼吸リラクセーション」という技法。相手から腹の立つことを言われたら、怒りの言葉で返すのではなく、まずは大きく深呼吸をします。 人は怒りを感じると、呼吸が浅くなり、冷静でいづらくなってしまうので、冷静さを取り戻すよう、鼻から大きく息を吸い、いったん止めて、口からゆっくりと吐き出します。
引用元:http://www.j-cast.com/kaisha/2014/11/06220126.html?p=2

2つ目の対処法として、

「ポジティブ・セルフトーク」という方法があります。? 気持ちを高揚させるために、あらかじめ自分で決めておいた「元気メッセージ」「プラス思考フレーズ」を強い気持ちで唱えるのです。(一部略) こうした力強い言葉で自分を激励することで、イライラのもとにもなる不愉快を解消し、建設的なパワーへと変換させられるでしょう。
引用元:http://www.j-cast.com/kaisha/2014/11/06220126.html?p=2

こういったものがありますが、わたしはこの対処法ではないものを実行してます。

わたしの 「アンガーマネジメント」 対処法

わたしは、このアンガーマネジメントが得意です(ニヤリ)。長年の会社員生活で身に着けたもので、3分後の未来を想像するという対処法をしてます。会社だったら、

「ここで怒りに任せたら、上司とこのあと気まずい関係になる」

と考えると、自然と怒りも抑えらえます。奥さんとケンカしそうになってもそうです。なので、母とも言い合いになる回数は少ないほうだと思います。それでもたまにやっちゃうんですけど・・・

認知症の人に対してカチンと来た時も未来を想像するのですが、上司のケースとはちょっと違います。母の3分後の未来は、言い争ったことを忘れているということです。

だから自分が言い過ぎたなと思ったら、トイレに行きます。あるいは自分の部屋にいって、クールダウンします。で戻ってくると、わたしはまだイライラしていても、母はケロッとしてます。

もひとつ、想像しないといけないこと、それは、

「認知症の人に感情をぶつけて怒ったら、症状が進行してしまう」

怒っちゃいけないよなぁ・・・こうなります。6秒で感情が沸点を迎える、3分やり過ごせば忘れてくれる、感情に身を任せたら認知症の症状が進行してしまう、それは自分に返ってくる この1セットをケンカが始まった瞬間に思い浮かべるよう、何度も訓練すると言い合いも減ります。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか