認知症の母が家電プラグを抜くので『コンセントカバー』をやっと購入した話

今回の話は自分の本『親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること』(翔泳社)にも書きましたし、連載中の家電批評(晋遊舎)の認知症介護コラム『ウチのおかんがボケちゃいまして』(晋遊舎)でも取り上げているのですが、ある理由からブログでも取り上げます。

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認知症介護あるある「家電プラグを抜いてしまう」

認知症の親が、家電のプラグを抜く。介護経験者の間では有名な話で、いわゆる「あるある」です。

わが家でも固定電話のプラグを母が抜いて、電話が通じなくなったり、見守りカメラのプラグを抜いて見守りができなくなったりなど、何度も経験しています。遠距離介護ですぐにプラグの差し直しができないので、こういうトラブルは本当に困ります。

そこでわが家では根本的な対策として、コンセントの位置を変える工事を実施しました。このおかげで母がプラグを抜くことはなくなりましたが、対策していなかったある場所のプラグだけ抜くようになってしまったのです。

それが玄関先にある見守りカメラで、母が何度も抜いてしまい困っていました。

コンセントの工事も難しい位置だったので、わが家では初めて『コンセントカバー』を購入することにしたのです。

山崎実業のコンセントガードを購入

コンセントカバーの本来の目的は、赤ちゃんがいたずらして家電プラグを抜かないようにするためのものです。しかしこれを認知症介護に応用して使おうと、これまで本に書いたり発信したりしてきました。

数あるコンセントカバーの中でわたしが選んだのは、山崎実業。東京のデスク回りでお世話になっていたのと、サイズが「まずまず」よかったためです。わたしがAmazonで買ったときは、1,007円(税込)でした。

ケースにはコンセントガードと表記されていた
カバーの横に見守りカメラのコードを貼り付けた

まず見守りカメラの電源はUSB-Aとつなぐタイプで、プラグ部分が長くカバーの中に入りません。そこで短い延長コードを買って、延長コードのプラグ部分だけカバーで覆い、下から延長コードを出してカメラのコードはカバー側面に貼り付けました。

コンセントカバーは微妙にサイズが合わず、その理由は実家のコンセントのサイズが50年近く前のものだからだと思います。強力な両面テープを使って、カバーが落ちないようにしています。

母はUSB-Aのような形状の電源プラグを知らないので、触りません。そろそろ1か月が経過しますが、母に抜かれたことは1度もありません。これで無事解決となりました。

下記はわたしが購入したものですが、ベビー用品を扱うリッチェルからもコンセントカバーが販売されています。自宅に合ったものを選びましょう。

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

我が家でも認知症の母がプラグを抜きます。
うちの場合、コンセントが限られていて、多用している延長コードに挿しているプラグを抜く対策に悩んでいます・・・。
皆さんもお困りなんですね。

桑野さま

はい、皆さんお困りです。
以前連載していたMONOQLOという雑誌で、ライターの岡野さんも同じようなケースでした。他の方が紹介している記事のタイトルを貼っておくので、
下記をコピペして検索してから読んでみてください。

認知症のおかんは家電の電源プラグをよく抜いてしまう【対策】

全く同じものは売っていないようですが、こういったボックスタイプがあるのでご検討されるといいかもです。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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