築50年以上経つ岩手の実家は断熱材が入っていないため、エアコンの暖気が数分で逃げてしまう話は、このブログで何度も書いてきました。加えて母は重度の認知症なので、室温が何度だろうとお構いなしに、寒い家の中をウロウロしてヒートショックの心配があります。
またお泊りデイから帰宅したあと環境の変化から不穏になり、エアコンで20度を保っている寝室を夜中に抜け出して、深夜に室温一桁の台所のフローリングの上に1時間座ったり、寒い客間で寝て風邪をひいたりしました。
そんな中、たまたま見かけた「低体温症」の記事をみてゾッとし、改めてしっかり対策しなければ命を落としかねないと思い、低体温症とその対策についてまとめます。
低体温症とは?
低体温症は、深部体温(直腸温、食道温など)が35度以下に低下した状態です。冬季に多く発生し、屋外より屋内の発生率が高いです。寒いと震えで体温を上昇させようとしますが、高齢者は筋力が落ちているので、震えの力も落ちます。
また温度に対して鈍感になったり、母のように認知症で室温を理解できなかったりして、低体温症になるケースもあるとのこと。
低体温症の症状は軽度だと震えや心拍数増加、中等度だと震えが止まり、呼吸数や心拍数が低下、重度になると意識障害が始まり、心停止することもあるようです。2026年1月に発表された、郡山地方広域消防組合の事例を引用します。
◇ 一人暮らしの90代女性宅に家族が訪れたところ、自宅居間で倒れているのを発見し救急要請となった。(1月)
引用元:https://www.shobo.koriyama.fukushima.jp/files/8cc466acaab01a510d9cebc4570d9eb1e6ea07a9.pdf
◇ 80代女性、21時に自宅寝室にて転倒し起き上がれず、翌日7時ころ、訪問した友人が発見し救急要請となった。(2月)
◇ 80代男性、自宅のトイレ前で倒れ動けずにいたところ、訪問看護で訪れた看護師により救急要請となった。(3月)
介護中の皆さまならおそらく、こうした事例に似た経験をされているのではないでしょうか? 寒い冬は特に対策が必要です。
過去10年は熱中症より低体温症のほうが多い
熱中症のニュースは連日報道されますが、低体温症はそれほどでもありません。でも低体温症のほうが、過去10年を見ると多いというデータがありました。テレ朝のモーニングショーの画像にあったので、こちらで低体温症について勉強してください。
低体温症にならないためのわが家の対策
わが家ではスマートリモコンnature remo3を設置していて、居間や寝室の室温は離れた場所でもリアルタイムでわかります。またswitchbot温湿度計を台所、玄関先に設置して、こちらもチェックしています。この冬は何度も確認し、大活躍しました。
この室温を見ながら、遠隔でエアコンを操作します。マニュアルで操作することもありますが、基本は日時を指定して自動設定です。例えば寝室なら、18度以下になったら暖房がつくようになっており、基本は一晩中ついています。
また見守りカメラが寝室の前についていて、深夜に扉が開いたらわたしのスマホに通知が来ます。数回ですが22時くらいと早朝に通知が来て、母にカメラを通じて声を掛けて、寝室に戻ってもらったこともあります。
家の寒さについては、最新刊『工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント』(翔泳社)でも取り扱いました。でもこの本を執筆しているとき、低体温症のことは調べていなかったんです。
もう少しで春がやってきますが、特に遠距離介護中の皆さんはお気をつけください。暖かい地域に住んでいるから大丈夫と思われるかもしれませんが、地域よりも家の中が暖かいかどうかのほうが大切です。気を抜かないほうがいいですよ。
こちらの論文も参考にしました、一読してみてください。
今日もしれっと、しれっと。
































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