認知症介護の困りごとを解決するために買った新型デジタル電波時計を1か月使ってみた結果

メガ曜日日めくり電波時計

先日、デイサービスの日を間違い続ける認知症の母のために買った地味で便利なグッズという記事で、新しく購入したアデッソの『メガ曜日日めくり電波時計』をご紹介しました。わたしの記事を読んで、早速購入された方も!

今日はこの電波時計を設置して1か月、母の行動にどう影響したのかのお話です。

メガ曜日日めくり電波時計の見方を指導する

くどひろ
ここ見て。さて今日は何日、何曜日でしょうか?
3日、水曜日でしょ
くどひろ
おー、やるねー、正解!

実はこの電波時計を設置したあと2週間、1日に何度か、母にテストをしていました。すんなり答えられる日もあれば、木曜日を「木(き)」と読み、金曜日を「金(かね)」と読む日もありました。曜日の文字がでかすぎて、カレンダーの意識がなくなるようです。

実家の居間のカレンダー

その後わたしは、2月19日に飛行機で初の帰京(東北新幹線が地震でストップ)。母ひとりになってからが、スタートです。母との特訓の成果は現れるのか?ダメなのか?

母はなぜか、デイ前日にデイの準備をしてしまいます。帰省中なら簡単に阻止できますが、離れている場合は見守りカメラでチェックして、デイに持って行くものや上着がカメラに映っている場合は、電話で阻止します。

特に冬場は、来るはずのない送迎車を氷点下の外で1時間以上待ち続ける可能性があり、コロナ禍で風邪をひかれるとまずいので、特に今年は全力で見守りをやってました。

電波時計を設置して1か月の結果

メガ曜日日めくり電波時計を設置してから1か月が経ちましたが、設置後は「1度も」デイサービスじゃない日に準備することがなくなりました!ビックリです!

時計の見方の指導がよかったのかなとか、前の電波時計は曜日が小さすぎて認識できてなかったのかな、認知症テスト30点で9点しか取れなくてもいけるんだ、などなど理由は分かりませんが、とにかく母に受け入れてもらいました。

母の行動を日々観察し、時計の曜日が小さいかも?と気づけたのは、我ながらファインプレイだったと思います。いつまで効果が続くのか分かりませんが、少し余裕を持って見守りができそうです。

ちなみにデイに行く曜日は間違えなくなりましたが、時間の感覚は修正できません。デイ送迎車がくる1時間前から、まだ寒い盛岡の外で待とうとするので、電話で週2回は止めています。

電話で1回阻止しても、何分かすると外に出ようとするのですが、ヘルパーさんがいらっしゃる30分前までは何度も阻止して、もしそれ以降に出たとしても、ヘルパーさんに家の中に入れてもらうようにしてます。もっと暖かくなれば、多少早く外に出ても問題ないので、春が待ち遠しいです。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか