デイサービスが週2から週3になり介護がラクになると思っていた

認知症の母(78歳・要介護3)は、3月からデイサービスの回数を週2回から週3回へ増やしました。母と一緒の時間が減りますし、介護がラクになると思っていたんですけど……。

デイサービスの回数が増えたメリット

デイサービスの回数を増やした理由は、下記関連記事と重複しますが、ひとりで食事の準備ができなくなってきた、家での昼寝の時間が増えて昼夜逆転が増えた、まだまだ在宅で頑張っていく決意をしたなどがあります。

週3回になった1番のメリットは、わたしが東京に居るときの見守り時間が減りました。

少なくとも母がデイに行っている間は、見守りカメラで母の様子を見る必要はありません。もし病気や怪我になったとしても、人の目がある安心感があります。

また食事の心配も要りませんし、デイに行った日は日中の活動量が多いので、夜にちゃんと寝てくれて昼夜逆転も起きません。ヘルパーさんがしっかり送り出してくれるので、メリットしかないと思ってました、わたしが帰省するまでは。

デイサービスのデメリット

帰省して、わたしが母をデイに送り出してみると、少し景色が違っていました。

まずデイの準備は、わたしがやります。お風呂の着替え、デイ連絡帳、マスク、検温など、全部セットしないといけません。準備自体はそれほど大変ではありませんが、準備のための早起きの回数が増えたのはちょっと大変かもしれません。

1番変わったのは、食事です。母がデイに行った日の夕食は、わたしが担当してます。週3回はわたしが食事を作るようになったので、買い物と献立決めの時間が増えました。いつも同じメニューですけど、ゴロゴロするほどのゆとりはないです。

回数とは関係ないのですが、ヘルパーさんのデイ送り出しの時間の都合でデイのお迎えが30分遅くなりました。その結果、母が「まだこない」「何時に来るの」を連呼するようになって、その応対が大変になりました。

正直なところ、それほどデメリットはないのですが、もっとラクになるイメージを勝手にしていたので、拍子抜けしてしまったかもという感想です。

デイに行ってる間にシーツの洗濯、ふとん干し、掃除などを行いますが、週3回あるとどこかでやればいいという感じになってラクですし、母がデイに行っている時間を使って、自分の仕事を一気に進められます。いつもは見守りカメラで母をチラチラみながら仕事するので、それがなくていいです。

トータルで見ればやはり、デイを週3回にして良かったなと思ってます。母も活動量が増えたので、今のところ元気に見えます。

デイの回数が増え、自分の介護はどんどんラクになると思っていたところ、負荷が増える部分もあるんだなという気づきでした。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか